一昨日、第3回電王戦(人間対コンピューターの将棋対決)の第3局・豊島7段対 YSSの対局が新規にオープンされた日本一の高さのビル・あべのハルカス55階 (マリオットホテルのインペリアルスイートルーム)で「天空の決戦」と銘打たれて 行われました。 プロ棋士5名対コンピューターソフト5組の団体戦で、すでにコンピューター側が 2勝しており、人間側としては負けられない状況に追い込まれていました。 ネットによる実況中継の観戦者は40万人にも上り、年々コンピュータが強くなっ てきたこともあって注目を浴びるようになってきています。 幸いこの一戦は豊島7段がふんばって勝利し、人間側に貴重な1勝をもたらした。 昨年より通算するとコンピューター側が5連勝しておりその後を受けての勝負であ り、本当に負けられないところまで追い込まれていたので人間が勝って良かった。 今回からのもう一つの話題はコンピューター側の指し手が今回から「電王手くん」と いうロボットが採用されたことでした。 「電王手くん」は(株)デンソーが開発した最新のロボットで、今後介護用等の先端 分野での活躍が期待されています。 電王手くんは試合の始め終わりには対局相手や審判団にきちんと挨拶のおじぎを して人間くささも感じるものでした。 コンピューターは年々強くなり、人間側もプロ棋士でもトップクラスでないと勝負に ならないところまできており、どんな将来になるのか興味深いものがあります。 人間のロマンとして追い抜かれたくないという思いと科学技術の著しい進化により 人間のなし得ない分野への活用を望む気持ちとが交錯し複雑な心境です。 |