「自分の死を考える ④ 死後の世界への不安」への補足です。 死に関連して起こる不思議な現象が知られています。大学の同期会のネット掲示板にアップされた記事に対して私が書いたコメントの趣旨をここにもアップします。 ①虫の知らせ;親しい人に死期が近づいた時にその人の夢を見る。 人の間でのテレパシーの存在は、統計解析されたデーターもあって、実在の可能性が高いようです。脳波は電磁波でもあるだろうから、遠距離でも可能性は否定できないでしょう。特定の知人の脳波のみを受信することの説明が欲しいが、知らない人の夢を見ても、目覚めた後では覚えていないだけだ…とも考えられます。 ②懐かしい故人が迎えに来る。(夢枕に立つお迎え) 本人が、もう最後が近い…との思いが作用しているだけであって、私だって故人の夢を見ることはよくあります。枕元には立っているのは見た人の気分(自分は間もなく逝くので迎えに来てくれた)によるのではないでしょうか。私の夢では枕元にたっていたことはないようです。 アノヤロー、あの世であったら殴ってやろう…と憎んでいる相手が迎えに来た …という話は聞いたことがない。 ③ 臨死体験(身体離脱・光の世界) 脳死したかどうかの確認方法に問題があるだけで、まだ夢見る能力が残っていると考えれば、不思議ではありません。ただ、体が横たわっている場所からは認知できないことを見ているようなケースがあることが判らない。 サム・パーニアは彼の著作「科学は臨死体験をどこまで説明できるか」において、見えない筈のものが本当に見えるのかどうか…の詳細な確認実験の計画を提案していますが、その後の報告が見当たりません。スポンサーが付かなかったのか、それとも何か問題があって中止したのかは不明です。 ……といった訳で、これらが死後の世界に結びつくとは私は思っていません。ただ② と③を経験した人は精神的に安定するそうですが、然もありなん…と思えます。理屈っぽい私はそれらの経験を単なる夢…と片付けそうですから、幸福感を味わうことがないだろうと推測されるのは残念ですが…。 . |