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2017年05月09日(火) 

 

 

>なかにし礼
>「戦争をしないことをうたう日本国憲法は世界一です。特に前文は人類の進化の到達点だといってもいい。世界に誇れる芸術作品ですよ。日本語として美しくないからダメだと批判する人もいますが、私が芸術だというのは、日本人の琴線に触れる叙情詩だといっているわけではないのです。憲法は詩でも小説でもない。世界に通用させるべき美しい理念をうたい、感動を与えることができるから芸術だということです」

 

そうですね。前文の内容は我々の未来における到達点ですね。我々社会の移行すべき未来の世界の非現実の内容ですね。非現実の内容を現実に変える方策が我々に求められているのでしょう。

 

>「首相が、2020年に改正した憲法を施行したいと明言したと聞き、驚きました。首相は憲法を尊重し擁護する義務を負っているのに、改正の期限を切るなどというのは、大問題ですよ。しかも、9条を含めて改正しようというのは、もってのほかです。この憲法の理念と理想は世界の人びとにも感動を与えることができる。最初は理解されないかも知れない。でも、説得して、少しずつでも世界に広めていくことです」

 

理念と理想は感動を与えることが出来る。それは、そうですね。

9条の内容は[戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認]ですから、現実における指針になっているのでしょう。

理念と理想に感動しながら、我々が未来の到達点につく前に現実問題で躓いて滅亡でもしたら何にもなりませんね。

ですから、無事、到達点に着くように用意周到に現実的方策を憲法に記しておく必要がありますね。もし現行の憲法に安全に関する不備があるのなら、その点を国民に訴えて、周到に改めるのが首相の責務ではありませんか。

先の大戦でこの国がひっくり返ったときには、責任者が出なかった。誰がどのような間違いを犯したのか、それが今でも明らかにされていない。

 

現実を理想 (非現実) の内容に変換する筋道が明らかにされていない。一億総玉砕の方策は、八紘一宇の道を開かない。指導者の杜撰な現実的計画が我々の命取りになった。

大東亜共栄圏の理想に燃えて、国民は大いに感動させられはしたが、現実的な方策に致命的な欠陥があったために実現しなかった。だから、芸術的非現実の内容はついに日の目を見ることはなかった。このような杜撰な過ちを二度と繰り返さないためには、憲法に書かれている現実的な方策を丹念に精査して、その成功を確実なものとするための不断の努力が必要であると考えられます。

 

山本七平は「『空気』の研究」のなかで、そのことを指摘しています。
「驚いたことに、『文藝春秋』昭和五十年八月号の『戦艦大和』でも、『全般の空気よりして、当時も今日も(大和の)特攻出撃は当然と思う』という発言が出てくる。この文章を読んでみると、大和の出撃を無謀とする人びとにはすべて、それを無謀と断ずるに至る細かいデータ、すなわち明確の根拠がある。だが一方、当然とする方の主張はそういったデータ乃至根拠は全くなく、その正当性の根拠は専ら『空気』なのである。最終的決定を下し、『そうせざるを得なくしている』力をもっているのは一に『空気』であって、それ以外にない。これは非常に興味深い事実である。」と書いています。大いに感動させられたのちに理想の実現を見ることもなく、無責任な指導者により死地に追い込まれてはかなわない。だから、我々日本人は、頭を鍛えておかなくてはならないということでしょう。

 

 

 

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閲覧数556 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2017/05/09 00:21
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