スカーレットさん
難聴の所為もあって、聞き漏らしたことも多かったのですが、今日のサークルは内容も濃かったのですね。補足資料を加えて上手く纏めて頂いたお陰で、スッキリ頭に入りました。ありがとう。
今日も英語で、喜撰法師の話をしたら、宇治田原住人のほたるさんが、「上喜撰」のことをいろいろと教えてくれました。「上喜撰」は、宇治の高級茶のことで、当時は、宇治茶と言わずに「上喜撰」といっていたそうです。江戸の人々の間では、よく知られた話です。(いつの間にか そういわなくなりましたが・・。) 宇治では、今でも「上喜撰」や「喜撰山」と命名されたお茶が売られています。 また、幕末の江戸では、「狂歌」がひとつの社会現象化していて ペリーの黒船もその題材になりました。 それが、「太平の眠りを覚ます上喜撰 たった四はいで夜も眠れず」です。 気がつかれましたか? 「蒸気船」と「上喜撰」を掛けているのです。 確かにカフェインいりのお茶を四杯も飲めば眠れません。幕府のあわてぶりを ユーモアたっぷりに 皮肉っていますね。 この狂歌は、知っていましたが、まさか お茶の銘柄の「上喜撰」と掛けていたとは 知りませんでした。 宇治の人々は、特産品のお茶に命名するほど 喜撰法師さんを 温かく迎え入れていたのですね! 宇治のことを“辰巳の方角いいところ”と褒めてくれたからでしょうか。 彼の名は、今でも宇治のあちこちで使われています。喜撰山ダム、喜撰橋、喜撰茶屋、喜撰ソフト・・。 ほたるさんの出身校の宇治中学校の校歌にも喜撰山がでてくるそうです。 喜撰法師さんは、宇治のシンボリックな存在になっていたようです。 |