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2017年11月26日(日) 
櫻谷さんに すっかり魅せられた私は、再び彼に会いに25日泉屋博古館(せんおくはくこかん)へ。文化博物館で見過ごした「寒月」と「かりくら」を観るのが 一の目的でした。
この日は、学芸員の講演「木島櫻谷の生涯と動物画」もあり、ラッキーでした。

夏目漱石が批判したことで 有名な「寒月」ですが、彼の他の作品とも 全く異質な作品でした。
それは、色です。ネット写真で観ていた時は 狐を除いての 景色は、てっきり モノクロームだと思っていたのですが そこにある木々や草は 群青や緑の色を重ねて表現されており、 独特の色使いで 寒々とした夜の世界が広がっていました。このような色使いの日本画を観たのは、初めてです。 

そんな冷たい世界の中に 一匹の狐が あたりを 伺いながら えさを 探しているのです。狐の目が 昼の目だとか、木々に影が無いとかの漱石の写実部分での批判は、作品の見方として どうかと思いました。作品とは、画家の主観世界を切り取ったもの。現実、非現実の両面があってあたりまえだと私は、思います。 私は、櫻谷さんの夜の闇に すっぽりと包まれ、しばらく その場を動けませんでした。

動物たちの絵も すごく リアルでした。 私が惹きつけられたのは その“毛並み”(毛描き)です。 動物たちは、皆 大きく描かれていたので その 筆遣いが とても よく わかりました。穂先が割れた筆を使って荒く一気に表現された部分や細い筆で一本一本 気の流れを感じながら 描いたであろう部分。 「かりくら」では、馬の筋肉の動きに合わせて 毛の色も変わり、まわりの草の動きが 一層 馬のスピード感をだしていました。

最近 再評価の気運高まる櫻谷さん。チラシには、 彼を称して「眠りから覚めた京都画壇の暁星」と書かれていました。「伊藤若冲」のような大きなムーブメントが来る予感がしています。

※本日 NHKEテレ8:00~日美旅で木島櫻谷の再放送あり!ぜひ ご覧くださ い!! 

閲覧数888 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2017/11/26 17:05
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