日本が事故米を送り返さずに受け入れたのも問題でしょうが、送り返すことにも費用その他の問題があったと聞いています。 もう一つの問題は、日本においては米の工業用途は存在しないのに、工業用として売り渡したことです。工業にとっては製品の品質管理のために原料の均一性が重要であり、とうもろこし、ジャガイモ、小麦などでそれぞれデンプンを作る時に米を混ぜる…なんてことはあり得ない。したがって工業用の用途では売れる筈もなく、こうなることは容易に想定されます。 農水省は食料用として販売するべきであったと思います。 アフラトキシンB1やメタミドホスが規格値より遙かに低くなるように、問題ない米に混合して薄めて…。 勿論、混合不良のためにどこかに高濃度な部分が存在したりすることがないように、充分の数のサンプルで検査をやる必要があるでしょうが。 規格値をどのように決めたかは知らないが、米に対するかかる基準は、毎日食べても、病人や子供にも健康被害が全く起こらないように設定されている筈である。そこに疑義があるなら、規格値をさらに安全率を高く設定し、それに入るように希釈すればいいのである。 今回のどちらの濃度のことであったかは忘れたが規格値の5倍のものを毎日食しても健康上問題ないとの京都市や農水省のコメントがあった。そうであれば規格値の安全率が高すぎるようにも思えるが、実情は門外漢には判らない。 発ガン性の高い猛毒が少量とはいえ付着したものなど食べたくない…と言われる向きもあるだろうが、それは規格値が適正かどうか、またはそれを信用するかどうかの問題に過ぎない。 まあ知らないでこの事故米より遙かに危険なものを毎日食べている可能性が高いので、少しでも危険性を減らそうとの気持ちは理解するが、合理的ではないと思いますよ。 このような意見は見あたらないのでアップしました。 |