私が世活必需品としていつも持ち歩いているものの一つにパルスオキシメータなるものがあります。5×3×3cm位の大きさで二つ割れ可能となっていて、指先を挟むことで動脈酸素飽和度と脈拍が液晶画面に表示されます。
動脈酸素飽和度とは動脈血の中のヘモグロビンの何%が酸化状態になっているかの尺度です。タップリ酸素を運搬していれば100%と表示されます。呼吸機能の評価になります。家内はいつも98%ですが、私は92~96%。激しい運動時では88%位。
これが優れもの。
30何年か前に私は人工肺の開発に従事していましたが、血液が人工肺を通過してどれだけ酸素を受け取ったかを測定(すなわち人工肺の性能評価)するためには、数ccの血液を採取して、酸素分圧、炭酸ガス分圧、PHを測定して、複雑な式を使っての酸素飽和度の計算が必要でした。今は指に挟むだけ。実験に使用した犬に使用できるのかどうかは知りませんが。
3年前、肺の部分切除手術をやった後、以前から積年の喫煙の所為で重厚な肺気腫となっていた私に医師は酸素吸入装置の用意を勧めました。そんな鬱陶しいもののお世話になりたくない、なんとかリハビリで復元を図たい…と断りました。医者は何をしてもいいが、無理をしないように…とはいいながら無理かどうか判断する基準を教えてくれませんでした。そこでこれを購入。まともに買うと6万円位するが、ウエッブで探して半分以下でゲット。
運動が激しい時は指を入れて、酸素飽和度が90%を切ると、呼吸にもっと努力するか、これ以上に運動を激しくしないようにしています。山(丘?)を登る時はこれと高度計を持っていきます。例えば100メートル登るのにぶっ倒れずに何分かかったかを見るためです。
マラソン選手が高所トレーニングする時には使っていると聞いています。