1,209万kW/1,601万kW (04/20 05:20)
75%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://www.sns.ochatt.jp/blog/blog.php?key=706196
2010年05月30日(日) 
素人の犯人探し

   韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没について、韓国は北朝鮮の魚雷による…と言い、北朝鮮は否定している。さあて、我々はどう見ればいいのだろう。

   北朝鮮は日本人を大勢拉致したし、一次米国がテロ支援国家に指定した悪い国だから韓国の方を信用しよう…と思うのは心情は察するが、そのような安易な判断で決めつけていいものか。

   北朝鮮は魚雷の火薬は韓国製魚雷と同じだと主張しているし、韓国内でも政府の断定に疑問を持つ人も多いようだ。北朝鮮の番号の表示方法も一般的なものではないとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100521-00000042-scn-kr

   哨戒艦は当然に潜水艦や魚雷を知らせるスクリュー音探知機を装備している筈だからその記録を解析すれば、潜水艦や魚雷の種類を判る筈だ…との意見や現場は狭い海峡だから音波探知機の分析は困難だ…とか意見が入り乱れている。ヒョッとして解析されたら具合の悪いことがあるから公開されないのか知れない。解析はむりだとしても魚雷の接近位は判る筈だが、魚雷が見つかってから、魚雷が原因だった…とされているのも少し変だ。そもそも見つけた魚雷が哨戒艦を沈没させたものとの証拠はあるのかしら。爆発してから見つかるまでの海水に浸かっていた時間くらいは判るだろう。南北朝鮮戦争の時のものではないだろうな。

   しかし、その道のプロでもないし、情報詳細を知ることの出来ない我々にはこれ以上の追求は不能。


   損得関係から見てみるかな。

   北朝鮮から見れば、攻撃の利益は何だろう。たかが韓国が所有する1,200トンの哨戒艦を一艘沈没させても、周辺国から非難されることに見合う利益があるとも思えない。

   もし、何かの脅しに使うのなら、大々的にこれこれの理由で攻撃した、今後も改めないのなら攻撃を続けるぞ…といって初めて効果がある。北朝鮮は否定しているので脅しではない。六ヶ国会議についての圧力としても同様である。

   韓国はどうだ。現政権は前政権の太陽作戦から北風作戦に切り替えた。六カ国協議に出て来ようとしない北朝鮮になんらかの圧力を掛けたかった…とも考えられる。韓国は北朝鮮の魚雷は1本位は持っている筈で、それを利用することも可能だ。自分でやっておいて北朝鮮の所為にする訳だ。もしそうなら、目下の所、日米が安保理提訴に協力を約束するとの成果を得ることに成功している。

   しかし、自国の人を46人も殺すか? 確かに疑問だが46人が正式な艦員だったかどうか、実際に46人も死んだか調べる必要がありそう。本当に死者が46人いて全員が正式な乗組員なら韓国がやった可能性は低下するね。

   米国はどうだ。これは韓国と同じ立場で同じ利益を得る。ただ韓国の同意なしでやることはないと思う。韓国と同罪。北朝鮮vs米韓両者が次第に過激になっていくと、ピンポイントで米国が金総書記を攻撃する理由付けがでてきそうな気がする。そうなれば一時的には兎も角、北朝鮮の人たちにも幸せが訪れることにはなるだろうし、米韓は利益を得る。

   中国は? そう言えば魚雷は中国製とのニュースもあったと記憶する。ハングルが記載されていたから北朝鮮………となっているが。南北朝鮮戦争の時に貰ったものか?

   中国は二国間に紛争が起こり、一方が制裁だ!と息巻いている時に、それをけん制し、慎重に!と主張することで漁夫の利を得ていることが多いので、今回も自分で事件を起こしておいて、両側にいい顔をしようとしているのではないか。

   日本は? 現政権がそんな思い切ったことをする勇気があるとは思えないし、日本やロシアの潜水艦は多分現場付近に行けないだろう。

   可能性としては勿論北朝鮮がやった確率がもっとも高いが、目下の所利益はないから、統制違反もしくは判断ミスでで潜水艦が勝手にやったのだろうね。今更謝罪するわけにはいかない。今後はこれを交渉手段に利用することに智恵を絞ることだろう、五カ国の譲歩を引き出すための。

   しかし、損得から考えてみると米韓中がやった可能性も結構ありそうにも思える。

どの推定が当たっていようと、無事平穏に落ち着けばいいが…。

閲覧数1,432 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2010/05/30 01:42
公開範囲外部公開
コメント(4)
時系列表示返信表示日付順
  • 2010/05/30 11:08
    同じ海域でアメリカ原子力潜水艦が沈没した事は、
    ほとんど報道されてませんしね

    イラン戦争でも結局大量破壊兵器は出て来なかった。
    イラクの原子力利用も発電に使う程度だと言う説もあります。

    アメリカは、捏造する事も多く信頼出来ない部分もあるし

    今回のは、ややこしく思いますね
    次項有
  • 2010/05/30 11:58
     世の中が【ちゃんとした】損得勘定で動いてくれたらいいのにって思います。その方が計算しやすいですね。
     いつも、それらしい説明がなされるのですが、国家間の出来事も、結構感情的だったり突発的に起こってしまう印象です。事を起こした後に理由づけする場合も多い。そして、こじれていきます。
     ラングーン事件も大韓航空機事件も拉致事件も長期的にはかの国の得にはなってないように思えますが、国ごとに損得勘定が違うかもしれないです。国に限らず、集団の数だけ基準が違うかもしれない。
     損得勘定は時代にも依存しているのでしょうか。先の大戦も、今から見ると損得勘定だけでは説明のつかない展開だったと理解しています。
     いずれにせよ、我が国の地勢的なヤバさ(冷戦後も世界に残った分断国家のツーペアーの間近にいる)を改めて感じます。ニュージーランドとか、御近所があまり複雑でなさそうでいいな。カナダは、基本アメリカとうまくやれれば大丈夫そうだし。(内田樹さんの日本辺境論がおもしろいですね。)結果、上の方の不思議な決断もしくは優柔不断で、庶民レベルはいつもえらい目にあわされるんですね。
     わが国の長は、そうとうイケテる人でないと務まらへんのですよ。
    次項有
  • 2010/05/30 18:43
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    我々は詳しい情報を知り得ないので、正確な判断が出来ません。その曖昧な判断を基本に政策を批判したり支持したりしています。従って、真実を知れば全てがひっくり返る可能性があります。間違えたくなければ支持や反対を止めなければなりません。

    選挙なんて上記の誤解と意図的な迎合と悪く行けば詐欺につられた多数決だという気がします。為政者自体が誤報に惑わされているもあります。

    間違いない判断をするための事実関係を明らかにして大衆に公開するのがマスコミの仕事だと思います。何とか殺人事件…など言うと、その真実は?…なんてどうでもいいことはよく調べて報道していますが、重要なことには関心がないようです。

    いいかげんな報道から真実を見分けることは並大抵ではできそうにはありませんね。
    次項有
  • 2010/05/30 18:50
    鉛筆コッチさん
    スタンレーさん

    いやー、損得勘定も難しいですね。サブプライム恐慌なんて起こることが読めず、大損しています。短期的には得と思ったことが大損に繋がって…。

    確かに国際問題では何が得で何が損かの考え方も相違するでしょうね。アルカイダなんて彼らの行動は理解困難ですが、何らかの利益(宗教的?)を目指しているのでしょうね。

    国際問題でも短期的には利益の為にやったことが先の見通しが悪くて損したり、間違った情報に基づいて利益を企んだがだめだった…なんてことも多いのでは…。気が付いたときにはもう引き返せない。

    第二次大戦については私はまだ評価し得ませんが、日本にとっては利益になったか、損害を被った(大勢の戦死者が出たこととは別に)かどうか、世界にとってはどうであったか、目下検討中です。出来るだけ1億総懺悔とは反対のプラス方向に結論つけたいとは思っていますが。

    おっしゃる通り、中東から東アジアがやばそうですね。北米、欧州、豪州、ニュージーランドは宗教、民族、政治体制がほぼ同じですから問題が少ないのでしょうね。

    しかし昔、日本が国際連盟に人種的差別撤廃提案を行ったとき、欧州各国は最終的には納得したのに白豪主義のオーストラリアは米国と組んで反対して提案を退けました。あのころはオーストラリアも相当に「わる」だったと私は思っています。
    次項有
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
コッチさん
[一言]
■この日はどんな日
ほかの[ 05月30日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み