個別補償は、自由貿易と車の両輪で
個別補償だけが先行したら
既得権益
ですやん。
17日、農業個別所得補償の来年度予算を8,000億円とする政府方針が決された。 http://mainichi.jp/life/money/news/20101218k0000m01…1000c.html 農業の興隆のために8000億円使うことは結構だが、行おうとされている個別補償は全くの無駄遣い。今日の生活の足しにはなっても明日の農業には無益である。 淺川芳裕氏の意見(日本は世界代5位の農業大国;講談社新書)は参考になる。 自分の経営する農業の経営黒字化計画を提出させ、必要な融資を行う。目標通り達成したら資金の返却は不要。目標達成時期が遅れたら利子をつけて返却する。遅れれば遅れる程利子は高くなる。期間中の利益も無税。規模の大小、経営の形態や作物の種類を問わない。国内・海外どこで行ってもよい。農業の再生よりは自分達の組織の維持を目論む農水省に管理させるのではなく、各経営者が自分の責任において需要を調べ、智恵と汗で利益を生み出して貰おう…という点において優れたものだと私は考える。 土地が狭くて価格の高い日本において、穀物は食料用も飼料用も、その品質や味、そのほかの機能により高価格で販売可能なものを除いて海外に太刀打ちできる可能性は低い(前の日記を訂正)。広い土地の不要な作物の輸出を伸ばす必要があるだろう。 現在でも畜産、野菜、果物は十分の競争力を持って輸出可能と聞きます。 (淺川氏の本の表題は気に入らない。1億の人間を喰わせようと思えば当然に農業大国になる。) 他国が関心を持たない、日本特有のカロリーベースの自給率アップなどを掲げて農業をダメにする日本の農政(上記著作、および「川島博之:食料自給率の罠:朝日新聞出版)に抵抗してほしいものです。 前の日記http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 で、一人当たりの農地面積を何倍にもするように主張しましたが、穀物については訂正します。日本ではそれをやっても国外との競争は無理です。土地の価格のハンディは残る。しかし、農作物の関税撤廃は日本の生き残りのためには必須です。 訂正が早すぎるのは気になりますが…。 朝令暮改 君子豹変す。 「人は過去の過ちを認めることを恥じるべきではない。今日の自分が過去より利口だと言っていることにほかならないのだから。」 ジョナサン・スウィフト 「自分の過ちを認めることを恐れるな。幾度となく修正を繰り返すことを恐れるな。」レーニン |