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2010年12月19日(日) 
   17日、農業個別所得補償の来年度予算を8,000億円とする政府方針が決された。
http://mainichi.jp/life/money/news/20101218k0000m01…1000c.html

   農業の興隆のために8000億円使うことは結構だが、行おうとされている個別補償は全くの無駄遣い。今日の生活の足しにはなっても明日の農業には無益である。

  淺川芳裕氏の意見(日本は世界代5位の農業大国;講談社新書)は参考になる。

    自分の経営する農業の経営黒字化計画を提出させ、必要な融資を行う。目標通り達成したら資金の返却は不要。目標達成時期が遅れたら利子をつけて返却する。遅れれば遅れる程利子は高くなる。期間中の利益も無税。規模の大小、経営の形態や作物の種類を問わない。国内・海外どこで行ってもよい。農業の再生よりは自分達の組織の維持を目論む農水省に管理させるのではなく、各経営者が自分の責任において需要を調べ、智恵と汗で利益を生み出して貰おう…という点において優れたものだと私は考える。

   土地が狭くて価格の高い日本において、穀物は食料用も飼料用も、その品質や味、そのほかの機能により高価格で販売可能なものを除いて海外に太刀打ちできる可能性は低い(前の日記を訂正)。広い土地の不要な作物の輸出を伸ばす必要があるだろう。
現在でも畜産、野菜、果物は十分の競争力を持って輸出可能と聞きます。

    (淺川氏の本の表題は気に入らない。1億の人間を喰わせようと思えば当然に農業大国になる。)

   他国が関心を持たない、日本特有のカロリーベースの自給率アップなどを掲げて農業をダメにする日本の農政(上記著作、および「川島博之:食料自給率の罠:朝日新聞出版)に抵抗してほしいものです。

   前の日記http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 で、一人当たりの農地面積を何倍にもするように主張しましたが、穀物については訂正します。日本ではそれをやっても国外との競争は無理です。土地の価格のハンディは残る。しかし、農作物の関税撤廃は日本の生き残りのためには必須です。



訂正が早すぎるのは気になりますが…。

朝令暮改
 
君子豹変す。

「人は過去の過ちを認めることを恥じるべきではない。今日の自分が過去より利口だと言っていることにほかならないのだから。」 ジョナサン・スウィフト

「自分の過ちを認めることを恐れるな。幾度となく修正を繰り返すことを恐れるな。」レーニン

閲覧数1,324 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2010/12/19 23:30
公開範囲外部公開
コメント(6)
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  • 2010/12/20 07:47
    個別補償は、自由貿易と車の両輪で

    個別補償だけが先行したら

    既得権益

    ですやん。
    次項有
  • 2010/12/21 10:54
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    車の両輪にはなり得ないと私は思います。

    自由貿易になろうとなるまいと、日本に有利な作物への転換を妨害する政策であり、自助努力をしている農家の活力を失わせ、農業を衰退させるものだと思っています。

    どちらに向こうと自由貿易化は日本の生き残りのためには避けられないはずです。

    自助努力をしない農家の票を取る…という意味では車の両輪と云い得るのかも。

    自民党政権も民主党政権も同じ穴の狢です。
    次項有
  • 2010/12/21 11:55
    農業は難しいんです。

    平地で大規模化出来る農地だけにすれば、
    山間部の棚田は、存在価値を無くします。

    でも、棚田が放棄地ばかりになれば、治水はかなり危うくなってしまう

    人が一度手をかけた場所は、自然には戻れない
    放棄地をつくっても下流部の治水対策に別途費用がかかります。

    それだけに単純に行かないと思ってます。

    機械化出来ない田畑、里山
    どう利用するのかって考えてませんわなぁ
    次項有
  • 2010/12/21 15:51
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    生産性の悪い棚田等を他の農業と一緒くたにして経済性を追求するなんて無茶です。

    日本文化の伝承、生物の多様性の維持、景観の保全、その他の点から、経済性を無視してその維持に取り組む必要があります。

    斜面に小さく区分けされた田にキラキラ映える青い空や太陽の光、中にいるザリガニやドジョウ、ヤゴ、あめんぼう等々。それを狙ってくる鶴、トキやコウノトリ。

    後世に残したいものです。

    我が町の近くにも千框の棚田というのがあり、全国の希望者に貸し、平素は地元の農家が世話をし、田植と刈り取りの時に来て楽しんで貰うシステムで維持を図っています。収穫はお持ち帰りだと思います。私も時々写真を撮りにいきます。

    行政も別建てで支援するべきでしょう。

    農水省からは切り離すべきです。どこでしょうね。環境省か文部科学省くらいでしょうか。
    次項有
  • 2010/12/21 16:35
    里山と棚田、これを環境の為に整備・・・

    これがうまくできたら良いんですけど

    お上に、そんなアイデアがありそうにない
    次項有
  • 2010/12/21 18:16
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    お上? 霞ヶ関や政治家に真っ当なアイデアなんてある訳がありません。

    しかし、行政側でも現地で農家のためを思って活動している人たちは色んなアイデアを持っているのではないでしょうかね。

    そう言う人たちや農家の智恵を生かす為に行政は資金を準備するだけでいい。全く無駄な8000億円の10%出してもかなり効果があるのではないでしょうかね。日本のためには遙に有用です。

    その他、事業仕分けで削れる無駄金に、育児費補助用資金と高速料金無料化資金もあります。
    次項有
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