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2011年12月09日(金) 
   人の主張の欠陥を突いたり不足を補ったりすることはあまり愉快ではないし大分疲れましたので、取りあえずもう終えようと思います。著者の小出氏のファンの方々、長く不愉快な思いをさせました。多分この日記が最後です。

   小出氏は原発の危険性に注意を喚起することには成功したと思いますが、また多くの風評被害を誘起した…と思います。功罰相半ば…という所でしょうか。

   彼は原発の問題点を沢山指摘していますが、それは火力発電や水力発電、場合によっては、別の発電とは無関係な有用な技術にも当てはまります。

   車の事故により多数の人が毎年亡くなっているのに、それを防止する技術は未完成のまま車の数はどんどん増えています。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/14.htm#h14-04  14-4 統計表 参照 このシリーズ(その一)でも引用済み。


   私は原発の怖さ、問題点は十分に理解している積もりです。しかし、LNG発電は原発ほどには怖くないのか、老朽化した水力発電のダムは地震にどこまで耐えるのか、これが判っていない。

   LNGタンクの事故時の怖さはあちこちで言及されています。
http://www.jcpre.com/nakaikemi/ikemi97-7-25.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/23524329.html
http://www.bo-sai.co.jp/tankkasai.htm
http://blog.livedoor.jp/lngdata/archives/51578303.html

   津波対策一つにしても設けられている堤防の高さは精々3mまで、10mの津波は想定されていない。
http://yoiko00.blog9.fc2.com/blog-date-201103-10.html
他にもいろいろ問題がある筈です。

   宮城県気仙沼市では、大津波によって転倒したタンクから流出した漁船用燃料の重油に引火して大規模な火災が発生しましたが、これは土台にタンクを固定していたボルトがタンクの浮力により抜けて転倒した…と聞いています。LNGも比重は水の半分ですから、直径約70 m、高さ約50 mあるタンクは津波により大きな浮力と横倒し力を受ける筈です。「高さ約50 m」は地表からならまだいいのですが、地下に埋められているので、もろに浮力を受けます。

もし事故れば怖い。
http://youtube-shocking.sblo.jp/article/34594750.html

   原発のみを糾弾する彼の著作は、他の技術に較べて原発の危険度の方が高いことを示すデータを示さないことには不公平でであり説得性がありません。

   私も可愛い孫も原発から30キロ圏に住んでいます。しかし原発運転再開するな!なんて云う気持ちはありません。安全性が不充分で水力発電やLNG火力発電に較べて危険性がもし高いのなら、安全化して再開すればいいと思うし、修理不能な問題があるなら現在のものは廃炉にして安全なものを新設すればいい。

   目下の所、原発を廃止し、その後にLNG火力発電施設を建てるような怖いことはして欲しくない…という思いは目下の所は強いです。

   「原発のウソ」を読んでも、その希望は変わりませんでした。この本には説得力はありませんでした。

   もし私が間違っているのなら、納得できる説明を戴ければ有り難いのですが…。

   私は原発に味方している訳でもないし、原発に義理も何もないので、原発が最も危険だ…と理解すればいつでも反原発に移行します(危険性の差は僅かでコストの差が大きければ、保証の限りではありませんが)。

…………………

原発のウソ(その一) メリットとリスク http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その二) ホルミシス効果
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その三) 福島とチェルノブイリとの比較
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その四) このシリーズの日記への反論を下さるようお願いします。
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その五) 原発のコストは安くない
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その六) 大量の二酸化炭素を出す
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その七)  地球を暖め続ける原発
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その八) 重要なことはエネルギー消費を抑えること 180頁~
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その九) 169頁~  原発を止めても困らない
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

原発のウソ(その十) 放射能のゴミ
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

閲覧数1,444 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2011/12/09 00:23
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コメント(2)
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  • 2011/12/09 07:47
    すべの内容を詳細に読ませていただけていませんが、現状の過剰な反原発発言はどこかおかしいと感じていました。
    全ての原発をすぐに止めて日本の将来は大丈夫なのかと考えています。
    また、あの貧しい日本に戻ることは悲しいし、全ての原発の即時停止を声高に叫ぶ方々は貧しさに耐えられるのか。
    労作のアップお疲れ様でした。
    次項有
  • 2011/12/10 01:10
    鉛筆コッチさん
    zerosen1948さん

    こんばんは

    >現状の過剰な反原発発言はどこかおかしいと感じていました。

      原発の安全神話を信じていて裏切られた人々としては、さもありなん…と云える反応なのかも知れません。ある政党の口の軽い幹部が、イタリアの国民投票で原発反対派が多数だったことについて「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは、心情としては分かる」と語ったそうですね。私も同感なのですが、この発言には自分達がやってきたことがもたらした結果である…との反省が感じられませんね。

      反原発派も「即刻停止」から「代替エネルギーに置き換えつつ順次撤退」まで範囲が広いです。何が何でも原発でなくちゃあ…なんて推進派もうおらず、精々安価なエネルギー源が開発されるまでは当分が我慢せざるを得ない…と云うことですから、大きな差はありません。

      私は多くの原発の点検停止の間の電力不足をLNG火力発電で埋めよう…との傾向を心配しています。原発を現状のままでもいいから早く再運転した方がより安全なのではないか…と気にしています。LNG火力発電は原発よりは安全だ…と示されたデータが目下見付かりません。

      今の世の中はそのようなことを考える余裕がもうなくなっているのですかね。

      頭を冷やし風評からくる現状に対する恐怖感を抑えて、将来について合理的な選択を検討するべきだと思っています。

      
    次項有
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