最近は鏡で自分の顔や裸を眺めると痩せすぎのようだ。頬がそげていてみっともない。現在、BMIは22.2で肥満度は0.9%となるが、これは平均値との対応であり、人により最適BMIはおおいに異なる筈だ。骨格が細くてスラリとした人は当然に小さい値が適当だろうし、ズングリムックリで骨太の私などは、平均よりは大きい値が健康上いい筈だ。
10数年前よりは12キロ程体重が減ったが、歳をとってから痩せたので今更皮膚が縮まないらしく、伸びきった顔の皮膚もしわくちゃ。髭も剃り辛い。
私は呼吸機能障害があるので、軽い運動でも必要酸素量を確保するために一生懸命に空気を肺に押し込む必要があり、多分消費カロリーは人より大幅に大きい。その割には歳の所為か食が細い。外食しても一人前を食べきれないことが多い。腹一杯食べるように努力しよう。
50歳に近づいた頃、BMI(体重÷身長÷身長で算出される体格の指標)は25.44であり、肥満度は15.6.%。自分でももう少し肥った方がいいな…思っていたし、母親からもう少し肥らないと貧弱に見える…といわれていました。
その頃社内の成人病定期検診。各種測定の後に医師の診察と問診があります。
私の前の被験者、大分若いが少しお腹が出ている。医師は彼にBMIなるものを説明して、あんたは少し肥りすぎだ…と説明した。彼は不服そうにこれ以上細くなりたくない…と反論。医者は嫌な顔をした。
次ぎは私。私にも肥りすぎだ…と説明。私はもう少し肥る積もりだし、周囲からもそう云われている、最適値など人によって違うのでは?…とこれも反論。本当はBMIの計算くらい小学生だってできる、医師は個人毎の最適BMIと測定値とを比較して指導するべきではないのか…と云いたかったが、さすがにそこまでは…。医師は更に苦渋の顔をした。
私の次ぎは5歳ほど上の今は亡き先輩(肥った私はその後30年近く生きている)。少し前に胃潰瘍の手術をやり、痩せている。私が着衣を整え終わったころ医者は嬉しそうに、あんたは丁度いい、この状態を維持してほしい…といった。平素は温厚なその先輩は顔色を変えて怒った。やせ衰えてみっともなく、何とか肥ろうと努力しているのにバカなことを云って貰っては困る…。
私は医者の顔を見ないで部屋を出ました。
メタボになりさえしなければ、ゆったりと、会った人に安らぎを与えるような体型がいいですね。
イブニングドレスから鎖骨がくっきりと覗き、骨に僅かに肉が付いただけの腕でバイオリン等を演奏されても、何となく哀れで演奏を聴くことに集中できません。ふくよかな腕でいてほしい、たとえ悲劇的な曲を演奏する時でも。