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2008年09月15日(月) 
  地球が温暖化しつつあること、また地球温暖化ガスの発生が増大しつつあることは確かなようだ。問題は両者に因果関係があるかどうかだ。世界中が温暖化ガス発生を抑制しようとの動きを進めているのに、それが必要なのか、その抑制により温暖化が防げるのか、未だに不明である。

気候学者が国連と結びついてIPCCモデルを作り、温暖化ガスが原因とぶち挙げている。その警告に従うことが世界の趨勢となっている。しかし、地球学者や宇宙学者は温暖化ガスでなくても温暖化の十分説明可能と主張する。素人には白黒をつけることは困難である。

私はIPCCモデルを格別信用してはいないが、それを信じた世界が化石燃料の使用を節約すれば、温暖化防止ができるかどうかは知らないが(少しくらいは防止できるだろうが)、貴重な原材料資源の延命には繋がるから、反対する理由はない。しかし、それが行きすぎて、我々の生活の快適さを阻害したり、生活に支障を来すようなら、そこまでやる必要性があることの根拠を求める必要がある。

しかし、この問題では嘘の情報が多いのは気になる。特にリサイクル問題に多い。私が考えてもおかしいケースが結構あるが、武田邦彦氏の著作を見た方が間違いない(文春新書の「リサイクル幻想」;幻冬舎新書「偽善エコロジー」;その他多数あり)。彼の意見によればリサイクルで本当に有効なのはアルミ缶のリサイクルのみだそうだ。他のリサイクルは却って温暖化ガスの発生を増やしたり実質的には減らなかったりする。

地球環境についても根拠のない不安の種になる主張が出回っている。もっとも扇情的なのは、私は見ていない(見る気もない)が、ノーベル賞を授与されたアル・ゴアの「この不都合な真実」だそうだ。かれの主張はIPCCも認めないような、実際にはあり得ない仮説が前提になっているらしい。ただし、地球温暖化防止には無意味でもそれで化石燃料の使用が節減できればそちらで意味はあると私は思っていし、世界にショックを与えて環境問題に注目させたたことの意義は大きいとは思っている。ただし、行きすぎた不安の原因となったのはマイナスだろう。ノーベル賞選考委員会も彼が真実を映像化したとはまさか思ってはいまい。

地球環境についての主張の確認はビョルン・ロンボルグの「地球と一緒に頭を冷やせ」は必読。かれは単なる統計学者だが、各主張における前提と元のデータを探して、意見を述べている。複数のデータの比較も行っている。

問題は1,116件の引用が巻末に挙げられているが、すぐに取り寄せたり、図書館で探せるようには記載されていないことが。訳者である山形浩生氏が詳細をWEBに公開しているが、こちらは本の内容との対応が取れない。


真偽の判断ができない素人としては識者から認められた主張とそうでない主張とを区分だけはする必要がある。少なくともほとんどのマスコミは単なるアジテーターであって識者ではない。騙されないように眉に唾をタップリつけておこう。


孫の夏休みの宿題に環境問題のレポート作成が出たそうだ。私の思っているICCPのいい加減さを書いたりすると、多くの先生はいい点を付けてくれないと思われるので、IPCCのサイト(http://www.team-6.jp/cc-sim/  )と、レポートは英語で書くそうなので、1992年のリオの環境サミットで12歳の日系カナダ人のセヴァン、スズキの飛び入りの演説に関するサイト(http://www.sloth.gr.jp/relation/kaiin/severn_riospeach.html  http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg  )を教えておきました。
もうとっくに提出はした筈だが、どのような内容になったか。

閲覧数1,785 カテゴリ日記 コメント5 投稿日時2008/09/15 00:53
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コメント(5)
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  • 2008/09/15 09:10
    食料メジャーと石油メジャーが巨額の利益を得てます。
    アメリカの農民も、凄い恩恵を受けてます。

    あおりをくったのは、途上国ですね
    次項有
  • 2008/09/15 10:44
    鉛筆コッチさん
    今日に日経新聞によれば、日本における気温上昇は100年間で気象庁が1.1℃と発表しているのに対して、東北大の近藤名誉教授が0.67℃との報告書を出したそうだ。

    データは気象庁のものを使用したが、建物や大きな木の傍で風通しが悪くて日溜まりになる場所、舗装道路に近い場所のデータを修正したのだそうだ。修正内容は不明だが、異常値を使わないとの趣旨は真っ当だと思われる。

    もし名誉教授のデータが正しいとされれば、気象庁は結果として地球温暖化フィーバーを加熱させたことになる。

    それがいいか悪いかは種々の考えがあるでしょうが。
    次項有
  • 2008/09/15 10:52
    イアンさん
    すごく勉強しているコッチさんの書き込みにはコメントしにくいね。小生の場合は、映画「この不都合な真実」も見たし、なんとなく‘温暖化ガスが原因なのだろう’と誘導された一人です。けれど、‘我々の生活の快適さ’を少し削ってでも、‘眉に唾をつけながらでも’IPCCの方に‘偏向(?)’してみようと思う今日この頃です。
    次項有
  • 2008/09/15 11:09
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    後回しになってゴメンナサイ。

    産油国は労せずして大金が転がり込み、インフレ率が上昇しつつあります。

    欧州は排出権取引で大きな利益を上げつつあると聞いています。米国はバイオ燃料を奨励することで、米国農家に大きな利益をもたらしました。それぞれ自国の利益に対して、政策が旨く動いています。

    排出権取引によって温暖化ガスの排出が減ったとの話しは聞こえて来ないし、排出続行の言い訳に使われているだけように思えます。トウモロコシをバイオ燃料に使うことは、化石燃料の使用量の減少には少しは寄与するでしょうが、トータルとしては温暖化ガスの排出は増大し、米国はそれにより利益を得ています。欧州ではバイオ燃料を抑える方向に政策転換したと読んだように記憶しますが。何事にも遅い日本にはどちらの方向にも実質的動きなし。

    トウモロコシがバイオ燃料に回されることで、食料や飼料が減少し、餓死者が増えました。南米では森林を燃やしてトウモロコシ畠へ転換することが進むでしょう。さらに温暖化ガスの濃度が高まります。

    日本は先進国なのに(私がそう思っているだけ?)立ち後れて割を食っていますね。政策が貧困なのか、マジメ過ぎるのか。

    楽しい老後は来るのでしょうかね。
    次項有
  • 2008/09/15 11:32
    鉛筆コッチさん
    イアンさん

    地球温暖化ガスの増加が地球温暖化には寄与している筈ですよ。そうでなければ言葉の定義に反する。温暖化ガスだと思っていたら冷却ガスだった…りして。

    問題は地球温暖化の主原因は何かというだけの話しです。まだ判ってはいないようですから、無理でなければ温暖化ガス排出減少する生活をする方が無難です。私も白熱電球を蛍光灯へ、蛍光灯をLEDに切り替えたりしています。マイナスかも知れないと思いつつゴミも分別しています(これは分別しないと持っていってくれないこともありますが)。

    ただ苦労してガスを減して洞爺湖サミットの目標は達成したのに、温暖化は防止できなかった…となる可能性があることを承知しておく必要はあります。

    話しは変わりますが、nobita氏が足跡を残していきましたよ、コメントはありませんが。
    次項有
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