信じられません。そんな怖い思いをなさりながら楽しい思い出とは、また行こうというのはお天気のよい時にという意味でだと思いますが。
息子さんの言われるとおり雪吹雪の時は絶対に止まったら追突されます。前の車の尾灯がかすかに見えるだけが頼りなのに前に車がなかったら右も左も前も後ろも何も見えないところ良く無事でご帰還されましたね。
昔、カナダで同じ状況で走ったことがあります。前が何も見えないのに止まれないという恐ろしさ今でもわすれることが出来ません。
望んだわけではないのですが、夜の地吹雪の中の盲目ドライブを体験しました。 右から強くゴウゴウと吹く風で車は大きく揺れっぱなし。風が弱い時は、除雪時に積み上げた道端の雪の壁の所々に紅白縞模様の棒が突き立ててあるのが車のライトに照らされて見えて道の端の判断ができますが、風が強くなると前の窓の外は真っ白の雪の流れが窓を覆って棒も道も全く見えない。風上側の右の窓もほとんど見えない。 家内が右に寄りすぎているようよ…と叫ぶ。慌てて車を停めて、右窓から下をみると、そこは小さい橋の上で雪の山が切れていて、橋の右端すれすれなのがかすかに見える。センターラインを越えて対向車線に寄り、しかも端っこすれすれのようだ。さすがにこれにはひやっとしました。慌ててハンドルを左に切って、徐行再開。ライトを点けた対向車があっても判らない状況において対向車に出合わないのはある意味では幸いだが、こんな所でスタックすれば凍死もの。 冬山で地吹雪に合うことはあるが、その時はピッケルを突き立ててその上に腰を屈め、風下側の足を突っ張って目を閉じていれば数秒程で行きすぎてしまいます。平地での地吹雪は強弱はあるものの吹き続け、舞い上がる雪の量は格段に多い。 3月6日は天気が悪く、大雪山の旭岳は雲の中で、強風のためにロープウエーは運転中止。しかたなく、これまで何度か付近を通りながら入ったことにない美瑛の拓真館や新星館の展示でも見るかとうろうろと行ってみたが、いずれも駐車場の除雪もされていない。冬は閉館の様子。 昼遅くに強風の中を富良野に着いたが、予約した中富良野の山手のペンションにチェックインするには早すぎる。富良野駅のインフォメーシヨンに行ったが、一人いる職員は長電話中。パンフレットを見て「北の国から」ツアーでもするか…と駅前の「北の国から」資料館で、かって時々TV出見た写真を眺めた。夕方になって、五郎の家シリーズのある麓郷の森へ。もう薄暗くなっており、駐車場には車無し。ごうごうと風が吹き雪が舞う薄暗い林の中で、小屋を背景に写真を撮ったりしました。寒くて散歩という訳にも行かず、ほどほどに見物を切り上げて早めにペンションに向かうことにし、富良野の町を通らない山側に近道をとって行きましたがそこで猛烈な地吹雪に襲われました。 ナビゲーターによれば、車はベベルイ零号線を走っており、これを行けばペンションの近くに行くことは判っている。初めは地吹雪が吹いてきても道端の紅白棒が見えており、時々対向車もあったが、やがて棒もまばらになり対向車も来なくなった。そうして上記の状態になった。家内が右に寄っている…とか、丁度いい…とか云うのを頼りに、緊張しながら徐行運転続行。 突如道は通行止めとなり、道が柵で閉じられている。右手方向に行く道が除雪されいるので、回り道だろうとそちらに右折、林の中の道となり、風は弱まる。やがて左折するものと予想していたが、ナビによるとベベルイ零号線から直角方向に山中を突き進んでいる。この道は林の中で視野は問題なく、除雪はされているがナビに入っていない道であり、除雪が続いている保障もない。道以外に人工的なものは何もない。 Uターンして引き返すことにした。通行止めがあることをもっと前に予告してほしいとブツブツ言ってみたものの、吹雪で見えなかっただけのかも知れない。 強風の道を逆走。今度は風は左から吹くので、運転席の私は少し見やすくなった。麓郷に戻って、ベベルイ零号線より少し国道に近い道を行くことにした。道が広い所では、紅白の矢印が両側の鉄柱から下向きに道端を示しており、確認しやすいし、所々に家もある。しかしここでも時々何も見えなくなる。ナビによれば然るべき道を走っている模様。 ペンションにはチェックイン予定よりも30分ほど早く到着。十勝岳の見晴らしが売りもののペンションは、だだっ広い広い丘の上に強風の中にポツンと立っていた。ペンションの主は、危険だから町に泊まった方がいいと何度かケータイに電話を入れたのですが…とのことであった。家内も夢中で気づかなかったのだろう、留守電に何通か入っていたようだ。 翌日訪れた札幌住まいの末っ子に話したら、地吹雪で前が見えなくても絶対に停まってはいけないそうだ。後の車がぶっつかってくるとか。以前に、何かに乗り上げたようなので、ゆっくりブレーキを踏んで停めたら、50cmほど先に前の車が停まっているのに気づいたことがあるとか。 結構楽しい思い出となりました。また行こう。 |