ウインタースポーツとは無関係です。室内暖房の話しです。風邪引き老人冬の旅です。
何年か前の2月に初めて冬の北海道に行ったとき、新千歳空港でスープカレーかラーメンで昼食にしようと家内と云っていたのですが、空港建物の中は暖房が効いいていて暑く、飲食店街をうろうろしている内に汗だく! サンドイッチと氷入りミルクでやっと凌ぎました。
レンタカーで雪道を滑ってハンドルを取られたりしながら支笏湖を経由して予約してあった札幌のホテルグラビーサッポロのたどり着き、一休みの後筋向かいにあるサッポロファクトリーへ地下道経由で行きました。ビヤホールに入って注文を待っていると、ここも暑くて汗が出始めました。勿論上着は脱いでいますが、下着とシャツは冬用。シヤツを脱いで下着姿になる訳にも行かず、忍耐のディナー。周りを見れば皆さん半袖とか薄いシャツなどを着用。要するに夏姿の上に温かい外衣を着用し、それを脱げば夏姿になるのが慣習のようです。
暑いせいか家内は少しのビールで酔って歩きづらい…とのことで、私と手を組んで部屋に帰りました。
本州でも、夏に新幹線の乗るときは寒い冷房対策のために、そうでなければ不要な上着を手に持っていったり、真冬の北陸線の特急の暖房に耐えるために、下着を薄ものに変更し、その代わりに屋外用にチョッキやセーターを余分に着ていったり、過剰サービスに不満たらたらでした。北海道では冬でも夏姿で居れる暖房が普通になっているようです。
さあて本題。
今年は何回目かの冬の北海道。ただし今回は風邪で鼻づまりで喉が痛い。暖房により寝汗でビショビショになり、無意識の布団をはねのけていれば冷えて鼻づまりがひどくなる。息が苦しく口で息をすると喉仏が乾いてヒリヒリ。
下着も日常よりは薄いものに替え、キルティングジャンパーも50年程前に買った、多分ポリエステル綿入りのを止めて、湿気で発熱する材料を入れたダウウンジャケットをバーゲンで新調。厚手のアクリル繊維の下着(かっての「らくだ」のシャツとももひき風)を旭岳に登る時にのみ使用しました。
暖房対策は、ファンヒータなどが置いてあるペンションは兎も角、全館空調のホテルや旅館では可能であれば部屋の空調を止め、時々窓を開けて冷気を導入。乾燥による喉対策として、部屋のバスのお湯を使用後も溜めておきドアを開けっ放しにして換気スイッチをオフにしておくことで、室内の湿度を確保。
旭岳温泉でそれをやったら、窓が凝集した水蒸気でべったり濡れて、凍り付き、空けるのに二人がかりでした。
19日14時過ぎのロープウエーで旭岳姿見駅へ。麓駅では上はマイナス13℃と表示されていましたが、風邪が吹いて体感温度はマイナス20℃近く。完全に雲のなかで時々吹雪き、頂上は顔を出さず。夕刻と共に冷えていきました。ロープウエーの下りの最終の16時まで粘りましたがついにご尊顔を拝し得ず、泣く泣くなく下りました。今回も120人乗りとかのロープウエーで最終の下りに乗ったのは我が夫婦二人っきりでした。
シンシンと一晩降った翌日は上に登ったら晴れてタップリのご拝謁を得ました。
対策のおかげで風邪は治りはしないがひどくもならずに帰宅致しました。
早朝の旭岳。 着ぶくれ老人と。