風がない日の夕方、木陰には蚊柱が立ちます。蚊に刺されやすく、後が痒くてたまらないらしい家内は夕方の草むしりや水やりは苦手のようです。私はあまり刺されないようだし刺されても気付かない（鈍いだけ？）方なので、問題なしです。

　　　朝は？ 我が家では蝉柱が立ちます。日の出からしばらくすると、蝉が辺り一杯に飛び回っています。そのさまは正に蝉柱。

　　　二階の屋根より高い欅の木、二階の屋根の高さに近い白樫、棒樫、あまり高くはない2本の水木に沢山います。普通にはあまりいない…と思われる貝塚伊吹にもよくいます。傍の欅から溢れ出たのでしょうか。

　　　傍を通ると、岩にしみいる…と云うよりは脳のどこかと蝉の鳴き声とが共鳴して頭の中にキンキンと響きます。玄関には庭作業用に人の会話を邪魔しない耳栓が用意してはあるのですが、外出時は数歩の間なので耳栓を持たないで通り過ぎます。玄関から出て行くと通る木に留まっていたのがオシッコを掛けて飛んでいきます。

　　　いつも心のなかで御近所に謝っています。蝉が五月蠅くて窓から風を入れられない御近所ではエアコンが何台か余分に買われていることでしょう。家電店からは礼状は来ていませんが。

　　　昼前から昼過ぎ頃の蝉は､鳴いてはいませんが居間から見ると欅の根元の周囲に植えた花草の上あたりから枝が分岐する辺りまでの間の1米ちょっとの幹に10匹以上留まっているのが見えます。見えない反対側にもいるでしょう。これも蝉で覆われた柱です。葉に隠れた大部分にはどの位いることやら。

　　　駐車場の漆喰壁には蝉の抜け殻が毎日着いているのですが、夜には無くなっています。道を通る子供達が撮っていくのでしょう。

　　　中学と小学校の孫達も小さい頃は我が家に来ては2～30個集めていました。

夏真っ盛りです。