家内の歯肉ガン手術のフォローに2週間毎に三島のガンセンターまでアッシー君をやっています。本来ならご本人がJRの駅に車を駐車させ、各停で静岡に行って新幹線に乗り、三島でバスに乗り換えるのですが、私が東名で送った方が時間的にも料金的にも有利だし、足腰の回復が遅れている家内は各停で座れなかった時が不安のようです。また教習所に通っていた時以外には自分では東名を走ったことがないのでずっと車で行くのは怖いそうです。
で後期高齢者の出番。
往復200キロを切るドライブは、自由自在の速度で走ることが出来、周囲の自然の景色を眺めることが出来れば、ホイホイとでかけます。用がなくてもOKです、ただ最近は運転しっぱなしだと、目的地に到着して車を降りたときに腰がやや強ばっているのが鬱陶しいですが、少しストレッチ運動すれば回復します。
ところが我がお客様はスピード感と私のよそ見がお嫌い。長距離ドライブで旅行に行く時は、助手席からやれスピード出し過ぎ、またよそ見した…とお叱りが出るので疲労困憊します。周囲に車が少ない時やお休みの時を見はからってすこーしづつスピードを上げるのですが、130キロを越えると気付かれることが多いので気が張ります。
安全運転にはおおいに関心はありますが、道交法を守ることには関心が持てません。重心の高いひょろっとしたワンボックスカーと、天井の低いスリーボックスの乗用車と同じ制限速度を課すことは法律の簡便化を図るためには許容するとしても、安全にしか関心のない私のそれを守る気力を失わせる。
家内はその私の気質は先刻ご承知で、家を出る時、今日は何も言わないように我慢するわね…といつもの助手席でゃなく後部座席へ。喧嘩の楽しみは減りますが私の疲労は防げる。
10日は盆休み中であるが、我々が走る時間帯には渋滞するとの予想はありませんでした。ところが、行ってみると渋滞はなかったが結構込んでいる。100キロ以上なんてほとんど出せず、憂鬱運転。空いていて一人で行く時は1時間掛からないのに、1時間をかなりオーバーしました。
さて帰り。約束時間がある訳ではないので高速料金節約で1号線を走ります。
やはりこちらも込んでいて前が空かない。いつもは80キロ超、車専用道路部分では100キロ以上でも問題ないのにその日は忍耐の60キロ運転。
1時間近く憂鬱運転が続いた所で、赤信号の手前で前を走っていたトラックが右折車線に入り、我々が列の最先端に躍り出ました。信号が青になった途端、ヤッホーとアクセルを踏み込みました。…と道の左で赤旗が振られました。エッと周囲を見ればいつの間にか市街地は終わって辺りはススキ原。これは迂闊。お巡りさんに誘導されて左側の車線(1本だったか2本だったか)を渡ってススキの中の空き地へ。
担当は感じのいい婦人警官。残念でしたね、17キロオーバーでしたよ…と。もっと出していた筈だが大分引いていてくれた気配(いつもそれは感じます)。12,000円をおさめておいてくださいね…。エッ随分少ないな。記憶にあるこの2回程は簡易裁判所にまで行って60,000円。しかし、年金生活者には12,000円でも痛い。高速料金6回分。まだ4回しか倹約していないのに。倹約の続行要。
1日に二度も捕まらないでね…と家内。全く同感ですが、清水までは空き地と自動取締用カメラに気をつけただけで、忍耐運転はほとんどしませんでした。
清水から雨。も少し早く降り出してくれれば12,000円が助かったのに…。
清水からは交通事故で東名が不通で道は大渋滞。
トイレを借りにコンビニに入り、トイレだけでは悪い…と飴でも買おうと思ったら、ポケトに小銭入れがない。車の中にもない。これはネズミ取りに引っかかった時に落とした以外にはあり得ないな。
翌朝、警察に電話したら例の婦人警官が出てきて、ありましたよ…。遺失物届けは私が書いておいてもいいですよ…。
小銭入れを受け取りに200キロ近く走る気もないので、代引き請求郵便で送って貰うことになりました。ありがとうお巡りさん。
後で県警のHPを見たら 平成22年8月6日(金)から同年8月15日(日)までの10日間は夏季行楽期及び旧盆期における交通指導取締りの強化期間と書いてあった。事前にチェックしなかったのは私が迂闊。
しかし忍耐運転が多かったドライブだった割には色々あって、面白い1日でした。