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Re: 京都市美術館友の会
【返信元】 京都市美術館友の会
2011年12月07日 10:07
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関連して常設展の報告を。
コレクション展第1期/京都にさぐる 美術の「こころ」 10月28日から来春15日まで。日展の間は見られる(別料金ですが)ということですね。コレクション展第1期というのは、今年は大きな展覧会が目白押しで、常設展がやれなかったということみたい。 第1室は六曲・八曲の第屏風絵がならんでいます。こんな大型のものを普段見る機会は無いので、京都市美術館ならではかとおもいます。富岡鉄斎は小さい絵でも迫力満点なのにソレが大屏風に成ればなおさらです。他の菊池芳文なども楽しめると思います。小品ですが、洋画の人なら教科書で覚えている浅井忠の「グレーの柳」が展示されています。あと一番有名な清水の舞台と言って良い宇田荻邨の「清水寺」も同室に展示されています。これだけでも値打ちがあると思いませんか。 第2室は竹内栖鳳室といった感じで半分くらいを占めています。東の大観西の栖鳳といわれ第一回の文化勲章を同時に受けた方です。とても上手な方とは思うのですが墨彩画の際だったうまさは思っても、我々が思っている日本画の本画というものがありません。出てくるのは展示されている「絵になる最初」と他に1点くらいですが名品という気がしない。印象派以降の教育しか受けていない私の限界か、佐伯・黒田・浅井などが欧州では描けたのに日本に戻ると描けなかったという風土の持つ圧力なのか。戦後の日本画はそれらを克服して洋画を凌駕していると感じるのですが。栖鳳は一つ前の時代の画家なのでしょうか。 洋画の方で行くと伊藤快彦「大奥女中」と鹿子木孟雄「新婦人」とが並んでいます。同世代で高名な二人が似たモチーフを描いている。洋画の黎明期の実力shが堂のようにかき分けているのかとながめるのも楽しいものです。鹿子木孟雄についてはは知り合いの老婦人が「小さいときスケッチされてるのを見た、とても可愛がってもらった」と嬉しそうに話されたのを思い出しました。 |
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