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宇治市民絵画苑の「京都市美術館友の会」
「京都市美術館友の会」の書込一覧です。
京都市美術館友の会
【閲覧数】1,285
2011年12月04日 08:23
 美術展の入場料を倹約するため首記の友の会会員になっていましたが、田舎へ引っ込むということになり退会してました。毎年4月更新なんで自動退会ですが。今回手術をして宇治に残ることとなったので、歩けるようになり、京都市内まで出られるようになった際、また入会をしました。会費4000円、途中だけど良いですかと言われましたが十分元は取れるので安心です。
 市美沭間主催の美術展(フェルメールもワシントンギャラリーも)は全てただ、公募団体の本展も全て入場券が貰えます。関西展・京都展の場合は(ただでなく)割引になる場合も。そのほか年二・三回ある常設展も当然無料です。この常設展は昨年でも会員権提示で何度でも入れるようになっていましたが、今年から日展・京展も何度でも入れます。今の常設展は良いのをそろえたとの評判です。竹内栖鳳はたっぷりだし、所蔵の名品と言われるのが並んでいます。菊池系月の「敦盛」などハン・グンソクに気品をプラスした感じですが、ソレが目の前にあるのはゴミが付くのではと心配になります。

 国立博物館の友の会もありますがこちらは全国6館共用で、常設展は無料、特別展(正倉院展・細川家の秘宝など)は全部で6回まで無料でした(今は変わってるかも)。京都だと奈良と二館が近いしノルマをこなせそうだけど地方はどうなんでしょうね。私の田舎だと九州博物館になり太宰府巡りばかりに成りそうです。近代美術館は国立ですが範囲外と言うことで常設展が団体料金にして貰えるだけでしたが、湖辺も変わるかも。

 今は期の終わりかけなんで、今の入会はちょっとと思いますが市美術館の常設展は見応えがあります。是非どうぞ。

書き込み数は1件です。
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Re: 京都市美術館友の会
【返信元】 京都市美術館友の会
2011年12月07日 10:07
 関連して常設展の報告を。
 コレクション展第1期/京都にさぐる 美術の「こころ」
   10月28日から来春15日まで。日展の間は見られる(別料金ですが)ということですね。コレクション展第1期というのは、今年は大きな展覧会が目白押しで、常設展がやれなかったということみたい。

 第1室は六曲・八曲の第屏風絵がならんでいます。こんな大型のものを普段見る機会は無いので、京都市美術館ならではかとおもいます。富岡鉄斎は小さい絵でも迫力満点なのにソレが大屏風に成ればなおさらです。他の菊池芳文なども楽しめると思います。小品ですが、洋画の人なら教科書で覚えている浅井忠の「グレーの柳」が展示されています。あと一番有名な清水の舞台と言って良い宇田荻邨の「清水寺」も同室に展示されています。これだけでも値打ちがあると思いませんか。

 第2室は竹内栖鳳室といった感じで半分くらいを占めています。東の大観西の栖鳳といわれ第一回の文化勲章を同時に受けた方です。とても上手な方とは思うのですが墨彩画の際だったうまさは思っても、我々が思っている日本画の本画というものがありません。出てくるのは展示されている「絵になる最初」と他に1点くらいですが名品という気がしない。印象派以降の教育しか受けていない私の限界か、佐伯・黒田・浅井などが欧州では描けたのに日本に戻ると描けなかったという風土の持つ圧力なのか。戦後の日本画はそれらを克服して洋画を凌駕していると感じるのですが。栖鳳は一つ前の時代の画家なのでしょうか。
 洋画の方で行くと伊藤快彦「大奥女中」と鹿子木孟雄「新婦人」とが並んでいます。同世代で高名な二人が似たモチーフを描いている。洋画の黎明期の実力shが堂のようにかき分けているのかとながめるのも楽しいものです。鹿子木孟雄についてはは知り合いの老婦人が「小さいときスケッチされてるのを見た、とても可愛がってもらった」と嬉しそうに話されたのを思い出しました。