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Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 02:40
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なべさんありがとうございました。
明日の分科会申込み者は17名という事です。 多彩な地域からの参加お申込みです。 皆様よろしくお願いします。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 01:09
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農政、ないしJAとしては、不耕起農法って、あまり嬉しくないと思うんですよね。
特に、岩澤式のほうでは。 だって、肥料や、農薬、トラクターなどの使用をやめるのですもの。 ものが売れなくなる。 こういったことも、考慮にいれなければならないでしょう。 三方が丸く収まる仕組みがあるのなら、考えなければならないし、ないのであれば三方の軋轢で、お互いがしんどくならないような仕掛け方をしなければならない。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 01:06
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農家には「変わることを是としない」苦労に耐える力と変化を受け入れない力が働く事もありますね。
一方で、田植機、稲刈り機、機械乾燥、化学肥料、農薬、などは、お金がかかってもどんどん普及したのはなんででしょうかね。楽になる、収量が上がるというのが、ポイントでしょうか。お金がかからない、労力を減らして上手い米がとれるなんて事実を知る、受け入れるのは時間の問題ということでしょうか。楽になるけど収量が下がるだと、普及しにくいのでしょうか。」 ■回答 お金以外の、気持ちが働いたというのが、不耕起移植栽培を行った理由のひとつだと僕は考えています。 個人的な内容になるので深くはふれませんが、お世話になった人のため、家族のためなど、経済では測りきれない理由で、岩澤式の不耕起栽培に取り組む人は多いようです。 不耕起直播栽培では、経済的なインセンティブが働いているので、拡大しているのでしょうね。 決定的な理由ではないですが、岩澤式の不耕起栽培に 取り組みにくい理由のひとつとして、冬期湛水が難しいことがあります。 冬の間に、用水を使用することはないので、自分で田んぼに水を引くための施設を用意する必要があるのです。 だから、個人で冬に田んぼに水を入れようとすると・・・ポンプで水を引くか、井戸を掘るかなど・・・お金も技術も必要になってきます。 だから、冬期湛水を行うには、地域ぐるみで取り組む必要があるとは思います。実際、著書にもありますが、秋田県で地域ぐるみで冬期湛水を行って、田んぼに白鳥がはってくる例がありますね。 農業の根本から変わる農法なので、大規模に取り組むには、やはり農政やJAと一緒に取り組む必要があるのですが・・・ もうひとつコメントします。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 00:55
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渡辺さんは、いまのところ「どうやったらこれらの不耕起技術が広がっていく」、「農家が不耕起技術に取り組むにはどうしたらよい」と考えているのですか?
■回答 どうやったら広まるのでしょうね・・・ 不耕起直播栽培のほうでは、実際に2007年には、作付け面積が1000haを超えており、2003年から始まった技術としては爆発的な伸びを見せています。 しかし、不耕起移植栽培のほうは、なかなか伸びている様子がわかりません。そもそも、統計データを取るほど、面積が少ないというのがありますし、また移植栽培と不耕起移植栽培は、統計上分けて考えられていないと思います。 まずは、実際の面積を調べるところから始める必要がありますね。 冬期湛水を行っている面積ならわかるのですが、冬期湛水=不耕起ではないので・・・よくわからないのが現状です。 次の質問と重複する部分があるので、まとめて答えますね。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 00:47
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労力だけの問題で分析するの?
不耕起、不施肥、不除草、不防除などの効用についてはどうですか? ■回答 不耕起・・・両農法とも、耕さないといえば耕さないのですが、愛知式不耕起V溝直播栽培のような不耕起直播栽培では、整地のために代掻きや鎮圧を行うことが多いです。 不施肥・・・不耕起移植栽培では、米ぬかペレットなどを与えることが多いです。 不耕起直播栽培では、モミを田んぼに撒く際に、一緒に肥料も入れています。(肥料焼けしないように、特別な肥料が開発されている)だから、施肥をする時間を別に設ける必要がないという便益があります。 不除草・・・不耕起移植栽培では、手で除草を行うケースが多いです。まあ、うまく田んぼが作れていれば、手で除草がまかなえるのレベルでしか、草が生えないのですが・・・ 不耕起直播栽培では、残念ですが、合計3回ほど除草剤を使います。非選択性の除草剤で、まずはじめに。その後、ヒエなどを防除するために選択性の除草剤を2回適期に散布します。不除草とはいきません。 不防除・・・病気に関しては、両農法ともあまり記述がないのですが・・・これは土地による要因が多いかもですね。病気は出る地域が限られていますから。勉強不足です、申し訳ありません。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 00:37
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「エネルギー資源枯渇」というのは、機械を動かすガソリンのこと?
「高齢化を迎える日本の農業」とは、農業に後継者がなく、高齢者だけが農業の担い手になるということ?若い人が農業を始めるのにあたって「省力化」が必要ということ? ■回答 機械を動かすガソリンももちろんエネルギーですが、他にも肥料を作る際にもエネルギーがかかりますね。化学窒素肥料の高騰は、去年の7月当たりにはとても問題になっていましたし。 現状、先進国の生産性の高い農業は、すべて工業型農業、化石燃料を大量に使用した農業に依存していると思います。 省力化には、実は2つの意味があります。 1、労働時間が省かれる 2、労働強度が弱くなる 1に関して、不耕起直播では、4割の労働時間削減効果が明らかにされています。 2に関して、不耕起直播栽培は、実は「しんどくない」作業として人気があるのです。 苗を移植する場合・・・苗箱を田んぼに並べる作業。その苗箱を、トラックに積み込む作業、またトラックから田植え機に苗箱を移し変える作業・・・ こういったしんどい作業を省略することが出来ます。 これらの作業を、直播という「機械が行う作業」に変更することが出来るのです。 (機械が行ったら、前述の省エネルギーは達成できていないじゃないかと言われそうですが・・・。) でも、これなら高齢者でも、すべての作業工程を機械に乗って行うことが出来るため、楽々田んぼを作ることが出来ます。 |
Re: タイラーさんからの質問に答えるトピック
【返信元】 タイラーさんからの質問に答えるトピック
2009年03月07日 00:13
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不耕起直播栽培(愛知式不耕起V溝直播栽培が主流)
→冬の間に代掻きを行い 代掻きは鋤とちがって、耕すには入らないってことですか?種まき用の整地ってことかな。 切り株の残った田んぼに直播きってのはないの? ■回答 代掻きは、耕すことに考えていません。 ご察しの通り、種まきをするために、整地として行います。 切り株の残った田んぼに直播をすることも可能ですが、やはり土地がでこぼこしていると、種が鳥に食べられてしまうなどして、発芽率が低くなるので、行われていないようです。 |
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