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不耕起農業ゼミ/SRI農法研究の「SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して」
「SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して」の書込一覧です。
SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【閲覧数】1,104
2009年03月14日 21:24
はじめまして。分科会をきっかけにこのコミュニティに
参加させていただくことになった八尾 緑と申します。

分科会に参加したのは偶然で、私自身は農業経験はなくトピックを
書かせていただくのは恐縮ではありますが、ハルジオンさんがお忙しいということなので、代わりに私が素人の感想ということで書かせていただきたいと思います。

第4回地域SNS全国フォーラムin宇治
3/7(土)京都文教大学
分科会2-4
「できるだけ手間をかけない農業で経済を再構築できるか」

コーディネーター 杉山幹夫氏(NPO法人シビックメディア)による
安井慶典氏(不耕起米生産者)と佐原勤氏(佐原ファーム宇治代表)の
対話形式で、会の進行が行われました。

今回報告が予定されていました渡辺穀志氏(京都大学農学部)の
報告は、都合により行われませんでした。

安井氏のお話では、不耕起栽培を始めた当初の収量は6.5俵
だったのが、9.5俵まで収量を上げることができたとのこと。
3年目に、雑草がかわいいので抜かずにいたら全滅してしまった
ことや、冬期湛水のための水の汲み上げを、粉ミルクの缶で作成
した水車で行っていることなどいろいろなエピソードをお聞かせ
いただきました。

佐原氏からの、冬期湛水抜きの不耕起栽培というのはどうでしょう?
という質問に対し、安井氏は冬期湛水は不耕起栽培のかぎとなって
いるのでそれを抜く方向では進んでいないとのお答えでした。

お二人とも、創意工夫で楽しんで農業をされているな、という印象
を受けました。

また、分科会参加メンバー一人一人の自己紹介では、全国各地で
いろいろな農業に取り組まれている方々のお話が聞けてよかったです。信念を持って取り組まれている方がたくさんいらっしゃるのだと
驚きました。


以下は、私事ですが・・。

私は、最近農業への転職を試みたことがあって感じていたのですが、
農業を楽しいという発言をしてはいけない、またはできない空気と
いうものが確かにあるんじゃないかな?ということです。
農業は、きつくてもうからない。甘くない。
または、楽しいとしても修行のような頑張りをするスタイルが
定着してしまっているような気がします。
でも、そういう風に決めてしまって、どこかの誰かが苦しい思いを
して生産を片付けてしまっては事態は悪くなるばかりなんじゃないか、
農や食を遠ざけ、想像の世界においやることは明らかに環境も
人間も破壊していくのに、そんなに入り口を狭くしては駄目なのでは
ないか?いう思いを引きずりながら、じゃあもう普通の仕事をしながら自分なりに考えて農業の答えを探していこうと思っている時でした。

そんなタイミングでこの会に参加し、現に農業が楽しいって言って
おられる人達を目の当たりにすることができ、本当にうれしかったです。
私も、家庭菜園からですが少しずつ考え、学んでいきたいと思いました。
とても、有意義な機会をありがとうございました。












書き込み数は6件です。
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Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月24日 16:55
あきこさんへ

とても、丁寧なコメント有難うございます。
あきこさんの屋上菜園のアイデア素敵ですね!

あきこさんのおっしゃる通り、農業だけが厳しいってことはないの
だと思います。
他の製造現場などでも時代の変化に伴い、慣れない仕事に辛い思
いをしている方はたくさんいます。

私は、もう10年前になりますが、環境問題を考えたくて環境科学部
に入学しました。
その頃は若くて深刻に悩みすぎ、体調を崩して卒業することができま
せんでした。

環境問題って、質の問題なのだろうか?量の問題なのだろうか?
もし、量の問題だとしたら、工学部などに入った方がもっと役に
立てたかもしれないな、などと思ったりしました。

体調が回復して社会人として働く中で、自分なりに考え社内改善
にもつとめましたが、自分で自分の首を絞めるような働き方をし
ている人達がとっても気になっていました。

昔の学生時代と違って、環境って、家庭環境、生活環境、労働環境、
いろいろなものすべてだなって思うようになりました。

そうして、そういうもの全部含んだ、広い意味での環境がおびやか
されているように常々感じています。

私は、自然で育った訳じゃないから、自然に戻るということでもないんですが、
農と人間が離れすぎると、いろいろな物がおかしくなってしまうというのが、
確信としてあります。
だから私は、現代っ子、素人の身で農業の入り口をたくさん見つけたいなって
思ってます。

食べることが生きることなら、いろんな農業があってもおかしく
ないと思うのです。

あきこさんの屋上菜園が、日本の常識になったらって思うと、ちょっとわくわく
しますね!



Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月24日 02:10
ヤオチャンさん

トピックの立ち上げありがとうございます。

長年農業研究に携わってきた中で、3Kと言われてきた農業を、楽しい営農に変えていくにはどうしたらいいかというテーマに取り組んだ時期もありました。山の中の農村を対象としたとても大きなテーマでした。

苦労せずにできる農業なんて存在しない。 
生産者からすると、苦労は当然の事。
苦労して手をかけて農産物を育てます。
天候によって生育が左右され、気象災害も受けます。
病気にも罹ります、虫害もあります。
次から次に困難が待ち受けて苦労の連続です。
やっと沢山収穫できたと喜んだら、多収穫が豊作貧乏に繋がります。
これらのくり返しが毎年毎年続くのです。
では苦労を苦労と思はずにできる農業はないのでしょうか。

農業に限らず、どんな仕事でも苦労はつきものです。
私は今は農業研究から離れていますが、今の私のICT事業も毎月何かの問題に直面して解決を迫られます。
農業が他の仕事に比べて特別苦労があるとは思えないのです。

何事も「楽しんで」すれば苦労と思われることも楽しみに変わります。
楽しみながらやってこそ創意工夫ができて、いい結果につながると思います。

農業には程遠くままごとのようなことですが、我が家の屋上に土を置いて家庭菜園を作っています。私一人分と、私の娘の家族5人分、計6人分の野菜をこの屋上菜園で賄っています。時々はお茶っ人の方やパソコン教室の生徒さんや近所の方におすそ分けできるぐらい収穫できます。無化学肥料、無農薬で、有機栽培で年間4毛作、連作障害回避のため輪作をしています。狭い畑で沢山の収穫を得るために試行錯誤しながらいろんな工夫をしてきました。どのような工夫をしているかはお茶っ人の日記に何度も書いてきました。

創意工夫のうち、1つの事例を書いてみましょう。
先日、冬野菜の収穫が終わった畑に鶏糞・油粕を漉き込むために
10袋買ってきました。今まではそれらを1袋づつ抱えて階段を通って屋上に持って上がっていたのですが、2月末から腰が重く鈍痛があります。
そこで、鶏糞や油粕の袋を十文字にロープでしっかりと括り、その十文字に屋上から下ろしたロープをしっかりと結えて、井戸水をくみ上げるみたいに屋上のフェンスを滑らせてロープを引っ張って釣りあげました。私の力でもうまくいきました。袋の数だけ階段を往復しましたが手ぶらで往復できました。
私のたよりない力でも全部引き上げることができました。階段を1袋づつ抱えて上がることを繰り返していたら腰痛が酷くなること間違いなしでした。次は滑車の役目をする何かを考えましょう。

狭い畑ですが、一人で工夫しながら、楽しみながら、落ち葉や草や野菜くずや残飯も畑に入れて完全に循環させています。狭い畑での物質循環です。環境にも優しいです。2階の娘の家は屋上が焼けないので夏でも涼しいです。

コメントを書かれた団長さん、ハルジオンさん、北海道のタイラーさんも我が家の屋上菜園を見ていただきました。ヤオチャンさんも機会がありましたらお出かけください。

屋上菜園は初めてのことでしたが、乏しい脳みそを使ってない知恵をしぼり、いろんな工夫をして、屋上菜園に合った方法を見つけ出し、8年になります。果菜も葉菜も根菜もよくできます。

忙しい合間のちょっとした時間に屋上に上がって作業をしています。日中に時間がないときはライトアップして夜に作業をします。夏は涼しくなった夜の方が作業能率が上がります。

生き物を育てることは楽しいです。しっかり観察していると野菜の方から話しかけてくれるように感じます。病気になりかけた(ように見える)野菜が回復するのを見ると、植物も自然治癒力が備わっていることを実感します。自然治癒力を十分発揮できるような足腰の強い野菜が育つ土壌環境を整えるのが私の役目なのです。
有機野菜は、人が作るのでなく、野菜自らが土壌と自然から自らを作るのです。採れる野菜は野菜本来の香りと味がしてとても美味しいです。

今年はトマトの栽培で雨除けの工夫を試してみるつもりです。

野菜の不耕起栽培に興味があります。畑の一部で試してみます。
とにかく興味のあることはなんでも試してみます。しかも手抜きの野菜栽培です。

「儲かる農業」とはほど遠いままごとですが、「楽しみながら創意工夫」というキーワードはすべてに共通することと思います。苦労の種を「楽しみながら創意工夫」して少しづつでも克服していけたらますます楽しくなりますね。


                     from あきこ

Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月23日 21:03
ハルジオンさん、団長さん、タイラーさんへ

一人一人が、いろんな場所でいろんな方法で農業を考えてるって
思ったら、心強いですね!

私も、遠回りしてばかりだけど、その遠回りを生かして何かできたら
いいなって思ってます。

また、皆さんにお会いできる日を楽しみにしてます。
Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月22日 13:31
ヤオチャン、
ようこそいらっしゃいました。司会をさせていただいてた杉山です。

楽しいが一番ですよね。楽しくなければ仕事ではない。

安井さん、もっともっと皆さんとお話したそうでした。

懇親会まで残っていただけてたので、あのあと、サロンをご用意すればよかったと反省していました。私だけ、たっぷりお話うかがえて申し訳ない感じでした。

私のこれからも北海道で何が出来るか考えて、できるだけのことを実践します。
Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月20日 19:22
ヤオチャン
コミュを立ち上げて頂きありがとうございます。

私は今までの全国フォーラムすべてに参加して、中々理解できない(地域SNS)自分がいました。
そう~ネットは苦手なんです。
相手の顔を見ないで話を・・・
議論を・・・
ダメなんですよね!

過去の全国フォーラムを批判する気持ちは全くありません。
こんな私でも行って良かった!
ちょっと注目浴びたぞ!
自分の思いを発信出来たぞ!

そんなブース、コーナー、分科会が作ればいいやん。
発想は単純で、また理解者が居て・・・
「できるだけ手間をかけない農業で経済を再構築できるか」の分科会が出来ちゃいました。
私にとってはめちゃ有意義な分科会でした。
関西の師匠、安井氏をお迎え出来、久しぶりに安井節が聞けました。

不耕起栽培の仲間が(仲間と呼ばせて頂くのは失礼)いる・・
私にとっては心強いことです。

さて、不耕起栽培に関しては、まだまだ勉強しなければならないこと、課題がいっぱいです。
でも、何はともあれ、やっぱり「楽しむ」です。
遊び心を持って、天職全うしたいなぁ~!

でも、食べていかにゃぁ~

難しいことです。

でも
こだわって作ったお米は高くで買って貰えます。
道はあります。

バブリ~には程遠い・・・かも?

いいやん・・

楽しんで自分の仕事出来ること
これって「しあわせなこと」でしょ・・・

だから
続けます。

ヤオチャン
結いの田2009申し込みありがとうございました。

一緒に農業やりましょ
一緒に楽しみましょ
一緒に遊びましょ


「紡ぐ」 団長
Re: SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
【返信元】 SNS全国フォーラムin宇治分科会に参加して
2009年03月14日 22:19
ヤオチャンさん
無理をお願いしてすみません。
トピック上げていただいてありがとうございます。

>農業は、きつくてもうからない。甘くない。
または、楽しいとしても修行のような頑張りをするスタイルが
定着してしまっているような気がします

分かります。
私も非農家から嫁ぎました。
楽しくない農業はどうしてもついて回りました。
実際問題食べていかないといけない部分ですが、
何も頑なに修行的辛いことをしなくてもいい部分て沢山あると思います。
連鎖していることを時には断ち切ることが必要なこともあるって思います。
楽しくやっているうちに見えてくるものもありますし
もっとこうしよう、という思いや、やる気もわいてくる。
作るだけでなく、対面してお客さんに美味しいって言われることが
どんなに励みに成るかも、身をもって実感したりするもので。
では次は、って、楽しく思いをめぐらすことでインスピレーションが沸いてくるのは
何も、農業に限ったことではないですよね。
こうして分科会として話しをすることで、また、新たにいろいろな人と繋がって色んな意見が聞けると言うことは私達だけでなく皆さんにとっても財産だと思います。
ただ、現実問題
植物は生き物です。
子供と同じで、手を抜けばはっきり答えが返って来る職業でもあります。
価格の変動を自分達で管理できないものでもあります。
いろいろ付加価値を考えないと。。。
それも楽しく考えることで解決していくのだと思います。
「ネバならない、」からは行き詰ってしまいますよね。
多くの方が考える機会を持つことは大事だと思います。

他にも参加された方が、コメント入れてくださるといいですね。