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黄檗山萬福寺の天王殿と布袋坐像、他
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2021年09月16日 03:44
コロナ緊急事態宣言中なので、萬福寺三門を入った掲示板にコロナ対策の注意事項が貼られていました。3枚目にアップしています。
 
 黄檗山萬福寺の伽藍等をここでシリーズでご紹介してきました。
 
 萬福寺の伽藍は左右対称に配置されており、全体は西側を向いて   乱れなく一直線に建てられています。

 一番西側にある「総門」をくぐり右手に「放生池」を見ながら進むと、巨大な三間三戸の「三門」があります。
そしてその奥には萬福寺の玄関にあたる「天王殿」を臨むことができます。

今までに
 1.総門、 2.隠元やぶ、3.放生池、4.三門 を紹介してきました。

 今回は 5.天王殿、布袋坐像、韋駄天立像、四天王立像を紹介させていただきます。

5-1 天王殿(てんのうでん)重文 寛文8年(1668)建立
 萬福寺の玄関として天王殿が設けられています。中国では一般的な建て方で、四天王と弥勒菩薩と韋駄天を同様にお祀りしています。×型の組子を入れた匂欄は、日本では特異なたすき匂欄で、
チベット・中国で使用されているデザインです。

5-2 弥勒菩薩(布袋)坐像 寛文3年(1663)造立
 木造で像高110.3cm。布袋は弥勒菩薩の化身といわれ、萬福寺では弥勒仏とされています。布袋は名を契此(けいし)といい、南宋の高僧で、定応大師と号しました。布袋は七福神の中で唯一、実在の人物といわれています。その方はいつも大きな袋をかついで国中を旅していたことから、いつしか「布袋」と呼ばれるようになったそうです。

5-3 韋駄天立像
 木像で像高200.0cm。伽藍守護神として、天王殿の弥勒像の背面に安置されており、大雄宝殿と対面しています。康熙43年(1704年)頃、清で造立されたものを請来したものだそうです。
この像以前には別に、天王殿に范道生作の韋駄天像が祀られていました。現在は文華殿で保存されているそうです。

5-4 四天王立像 延宝2年(1674)造立。
 木像で像高223.0cm。大雄宝殿の迦葉・阿南両尊者立像と共に伊勢国の福島信士などの喜捨によって造立されました。着衣・甲冑に施された装飾的文様など明代彫刻を忠実に踏襲していますが、半身が詰まり、衣の裾を重厚に強調している点などから日本人仏師の手によるものと推定されています。

あきこ@村上 晶子

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