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2017年12月23日(土) 
今年は、葛飾北斎生誕250周年の節目だからか 北斎の特集番組が多く、私は、娘の応為に焦点を当てた物も含めると 5~6の特別番組を観ました。今、東京の国立博物館では、北斎がヨーロッパの画家達にどのような影響を与えたのか、また、ジャポニズムのムーブメントは、何故起こったのかを 各画家達の作品と北斎の絵を具体的に対比しながら 読み解いていくという 大変興味深い展覧会も開かれています。 

私が観た大かたの番組では、風景画・人物画・動植物画の三種類の絵画において、そのモチーフの選び方、構図、色彩、そして連作という手法が西洋画家たちにとっては、全く新しく 大きな影響を与えたとの分析でした。NHKの日美館では、北斎の絵とその影響を受けた絵画を並べての対比がなされたので これは、逃してはならぬと テレビ画面の前にカメラを据えて それらの写真を撮って保存しました。(満足!)

北斎の画法は、これまでの西洋の絵に対する“固定観念”を打ち破り、自然の見方をも変えるほど斬新なものであったようです。実際に番組の中で 二つの絵を並べた形で その証拠(?)を見せられると すごく納得させられました。

ところが、昨日観た「歴史捜査」(BS日テレ)は、ちょっと違った観点からの北斎分析で面白かったです。北斎が、超人間的空間把握の特殊能力を持っていたとの分析です。「山下白雨」の富士山は、上空からの俯瞰で描かれています。当時飛行機など無い時代にそうした鳥の目線の絵が描けるというのは、北斎の脳がすぐれた宇宙の視点(想像力)を持っていたからとのことです。(大脳の「角回」という認知分野の発達による)

なぜ、北斎がそんな能力を獲得したかは、本人の素質は、もちろんのこと 北斎自身が西洋絵画の研究(透視画法)をしていたこと、西洋の最先端の地図の知識があったことなどがあげられていました。北斎は、西洋の情報収集にも熱心であったのです。

北斎は、シーボルトとも「長崎屋」(画商)を通じての交流があり、絵の注文を受けていたことも明らかになりました。和蘭のライデンのシーボルトの美術館の西洋絵画風の肉筆画5枚(江戸の風景)が 北斎の作品だという記録が つい最近見つかりました。それまでは、それらの絵は、西洋人が描いたものと思われていたようです。

西洋画に影響を与えた“北斎の独自性”(画才)とは、実は、北斎自身による西洋絵画の深い研究に 裏打ちされていたこともわかり、ある意味感慨深いものがあります。

①「山下白雨」・・視点がかなり高いところにある。
②ライデンで見つかった北斎の肉筆画のひとつ
③モネの絵との対比・・木の傾き、風の表現、木の上部が切れてい           るところなどに注目!

閲覧数775 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2017/12/23 17:01
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