自然は、こころの鏡 なんて美しい自然描写なんだろう! 彼が描く山、林、水そして大気に 心が洗われる気がしました。 彼の作品のどれもが 静かに気高く描かれています。 今回の生誕110年展示会の目玉は、唐招提寺の障壁画。 日本へ来る途中で 遭難し、失明した鑑真和上が見たかったであろう日本の風景を。静かな海を。心に染み入る青で ダイナミックなスケールで。 そして 和上の出身地である揚州を和上には懐かしい墨絵で。これは、中国揚州まで出かけてスケッチしてきたそうです。 魁夷の鑑真和上への深い尊敬の念と 魁夷の優しい気持ちが伝わってきて 胸が熱くなりました。 |