お陰で勉強させて貰っています。
尤も、私には自分で更に掘り下げる気力は残っていませんが・・・。
・これまでのDNA解析は、ミトコンドリアによるもので 母方のルーツしか探れませんでしたが、最近の技術により、核DNA解析が可能になり、より 正確に 日本人のルーツを調べることができるようになりました。 現在、福島県の三貫地貝塚で発掘された縄文人2人の核DNAの解析結果から、これまで ずっと 日本人の祖先は、弥生時代になって中国大陸よりやってきて稲作を伝えた「渡来系弥生人」が ご先祖様だと思われてきましたが、どうも そうではないらしいということが わかってきました。 オリジナル縄文人は、中国人の祖先やベトナム人の祖先より さらに古い時代に日本にやってきて 独自の文化を作った可能性があるというのです。それは、全く新しい場所から発生している可能性もあるということです。 しかし、これは、あくまで三貫地遺跡の2人の解析結果です。縄文人のルーツ探しは、また、振り出しに戻りましたが、 今後 くわしく解明されていくでしょう。楽しみにしています。 ・ アフリカの人類誕生に始まり、ホモサピエンスのグレイトジャーニーを辿っていくと、以前に「日本人は、単一民族だ」などと言った人がおりましたが、とんでもない話だなと思います。 縄文人の祖先を辿る中で 私は、 ”世界の人類皆兄弟” ということを 強く実感することができました。 (参考「縄文人のゲノム解読 私たちのルーツは」土屋敏之・他) P.S 縄文時代末以降、渡来系弥生人は、人口の多くを占めるようになりますが、その過程で縄文人との交わりを持ったため、現在の日本人には、12%だけ 縄文人のDNAが伝えられました。以前は、縄文人の遺伝子は、2割から4割といわれていましたから、それより かなり 少ないです。 |