ETV特集 “羽生善治 AI世代との激闘の軌跡” を観ました。将棋については、全く何も 知らない私ですが、羽生善治九段については、将棋界のレジェンドであり、前人未踏のタイトル通算100期が目前の凄い人であることは、知っています。 その羽生が 昨年末には、27年ぶりに無冠となったのです。すごく ショックでした。 一体なにがあったのでしょうか? 羽生ももう48歳。年齢的な衰えが原因なのでしょうか? しかし、その原因は、AIであることがわかり、二重にショックでした。若手がAIを徹底的に活用して実力をつけたことに尽きるとのことでした。番組では、今回 たちまち3冠を手中にした豊島将之新名人(29歳)が、どのようにして力をつけていったのかにひとつの焦点を当てていました。彼は、AI第一世代です。 将棋ソフトは、指し手をただちに分析、勝ち負けの確率を画面に表示します。また、気づかなかった手を数秒で示してくれます。これでは、人相手で練習するより、将棋ソフトの方が うんと 効率よく学べるというわけです。 ひたすら 将棋ソフトと向き合う豊島は、一切 将棋クラブに行かなくなったそうです。 ところで、竜王戦での 広瀬との激闘での羽生は、挽回不可能になっても 最後まで ぶざまなくらい(周りの空気) とことん粘りました。島朗九段は、その姿を見て、「羽生は、粘っているというより明日の勝利のための再出発の時間だったのでは」と話していました。温かい言葉だなとジーンときました。 その言葉通り、3月羽生の逆襲が始まっていました。広瀬を破り、史上最多、45回目の一般棋戦優勝をかざり復活を印象づけました。AI世代の将棋を吸収し、それを 乗り越えようとしているのです。 羽生を AIに対抗する“人類の知能代表”のように思っている自分がいます。 がんばれ羽生九段! 人類の“希望の星” ☆彡 若い者に 負けないでほしい! |