ドラマでは、近くの穴窯のそばで 拾った古信楽のかけらに魅せられ 途絶えていた古信楽の復元に成功し、自然釉を使った陶芸家の第一人者となった川原喜美子。 川原は、女性が穴窯に入ると穢れるとされ、全く認められていなかった時代の、女性陶芸家の草分け的存在。 このドラマは、そんな彼女の輝かしい立志伝かなと思って観ていたら、このドラマの最終局面になって もうひと波乱あった。 息子が白血病を発症。 喜美子はそんな息子のために 骨髄バンク設立の運動を始める。 実話を基に描かれた作品と言うことだけは知っていたので なんとも 悲しい結末に 複雑な思いでいる。 川原喜美子のモデルとなったのは、滋賀県に実在の陶芸家、神山(こうやま)清子。ドラマに出てくる喜美子の陶芸作品はすべて神山から借りたものだそうだ。 彼女の自叙伝を読むと 朝ドラよりも もっと 波瀾万丈の人生だ。 同じ陶芸家の道を目指した息子の賢一は、29歳で 白血病のため 落を落とす。 清子は、80歳を越えた現在も「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表を務め、活躍している。 |