>朝日新聞 >小泉農水相「ルール存じ上げている」備蓄米巡る元大臣の苦言に反論 >朝日新聞社によるストーリー・ >9時間・ > 小泉進次郎農林水産相は1日、政府が備蓄米を随意契約で業者に売り渡したことについて、「大臣の裁量の範囲内で決められることは、党に諮らずとも決めていく」「これがルールだと思う」などと語った。 >この前日、随意契約をめぐり、自民党参院議員の野村哲郎元農水相が党内の手続きを経ていないとして、「ルールというのを覚えていただかなきゃいかん」と苦言を呈していた。
歴代の大臣はルールを守っていた。それにも関わらず今回の米価高騰の危機を避けることはできなかった。 大臣たちは、ルールは知っていたが、危機回避の術は知らなかった。危機回避を避ける手段としてのルールが存在するのではなかったか。
> 東京都内で備蓄米を扱う小売店の視察後、記者団の質問に答えた。 > 政府が重要な政策を決定する際は、与党の「部会」と呼ばれる組織に意見を聞くことが通例だ。 >野村氏は先月31日、鹿児島県鹿屋市であった自民党の森山裕幹事長の国政報告会で、小泉氏について「農林部会にかけて、古米なり、古古米の販売を随契でやるとか(了承をとらず)、もうほとんど自分で決めて自分で発表してしまう。 >ルールというのを覚えていただかなきゃいかん」などと語った。
野村氏はルールの方を向いていて、国民の危機の方を向いていない。これは本末転倒ではないか。危機を避けるためのルールではないか。 彼は責任逃れの一点張りではないか。今回の米価高騰の責任はルールを護る誰にあるのか。
> それに対し、小泉氏は「私、農林部会長だったので、ルールは存じ上げているつもり」と反論。 >「今回のような随意契約に切り替えるということも党に諮らなければいけないとしたら、5月31日に備蓄米が店頭に並ぶことはなかった。
そうですね。
>今回は緊急事態なので、じっくり議論をいただいて、その上でないと動けないと言ったらこの結果は出せない」として、理解を求めた。
そうですね。 小泉氏にはリーズン (理性・理由・適当) がある。彼の行いはリーズナブルである。 自己のリーズンに従わない政治家は、国民を犠牲者にする。自己の責任逃れに終始する政治家を排除しよう。
日本人の記事は実況放送・現状報告の内容ばかりで、読者のためになる所が少ない。‘それでどうした、それがどうした’の問いに答えを出せる人が必要である。我々は自己の見解を述べる教育を受けてこなかった。自己の見解を示せば学位 (博士号など) が得られる。自己の見解を含まない発言には価値が少ない。我が国には社会の木鐸 (ぼくたく: 世の人を教え導く人) が必要である。そうでなければわが国は迷走し続けて、いつまでたっても何処にも到達しない。だから、若者にも夢と希望を与えることがない。 イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。 何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)
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