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フィクションです。 この物語は、 つやこが笑いすぎて、 お茶を吹いた。 それが、 はじまりだったらしい。 ちなみにこの話、 奇跡の話ではない。 少なくとも、 最初は。 同じころ―― 宇治橋のたもとで、 光源氏は、 落ちていた黒い板を拾った。 「ずいぶんと、 平たい硯(すずり)だな」 そう思って指でなぞった瞬間、 板は、ぴかっと光った。 「おお……」 光源氏は、 思わず笑った。 「未来の都は、 ずいぶん陽気らしい」 つやこ: ね。 これ、 未来のパズルなんだ。 ピースはね、 ちゃんと全部、 もう出てる。 ただ―― 組み方を、 まだ言ってないだけ。 |