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2026年03月02日(月) 

京を出て別業に赴く。

「あはれいみじくも」小子ようやった。

首を従に振り、

「ここより歩みまからむ」

今宵はここから歩く行くよ。

牛飼童にほほえむ。



牛車を降りた光源氏は珍しく、

かの姫君の所まで歩く事にした

香(かぐわ)しき残り香と共に、

ゆるやかに夜気へ溶けてゆく

_この川の流れこそ人の心を写す鏡よ。

うじがわは、静かにすべてを映していた

心地よい風に直衣が美しく舞う

今宵の橋はいつもより何故か広く感じる

いや、広いのは橋か、

それとも_時か。

不思議な光景だ。

まるで、いつもと違う世界にいる

東を振り返ると現世(うつしよ)は

淡く滲んでいた

ここは、ただの橋ではない。
想いと想いがほどけ、

執着が名を失い、
人が人に還る場所。

さあ、この先が真の道

_良き一夜になりそうだ。



眩しい光を放つ

見た事もない形をした

牛車が通り過ぎる。

一体これは…





光源氏は立ち止まり、

「都も、ずいぶん落ち着かぬ世になったな」

と、つぶやいた。

足元に、
黒くて平たい硯が落ちている。



拾い上げると、
突然、歌が流れた。「君の香りtonight」

「……しゃべる硯とは。
しかも、
ワイキキ?」

光源氏は、
ふっと笑った。

「平安京より、
だいぶ派手だな」

橋の上に、
あるはずのないあれが、立っていた。

おっ、おい…あの鳥居の赤い光は何だ。





「あ、見ちゃった?」

いつのまにか、
隣に、
着物の女の子が立っていた。

「それね。
まだ、完成してないやつ」

つやこが、
指を鳴らした。

信号が、
赤から青に変わる。



「あ。
そこから先は――」

「一回、忘れてもらうね」



――次に光源氏が目を開けたとき、

目の前には、
青い海と、
無数のカメラがあった。

「ここは……」

「ハワイです」

つやこは、
何事もない顔で言った。

閲覧数31 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2026/03/02 09:45
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