|
午前10時現在 ワイキキビーチの気温は30℃ 晴れ、波風共に穏やか。 まさに奇跡を呼びそうな日 「ALOHA〜!はい!みなさん感謝してます。」 DJの声がハワイアンミュージックの波に乗り、 現地からの中継映像に、誰もが笑顔になる。 > 本日は、ハワイのスタジオから中継で届けする ごきげんな BlueUsky News! みなさんの出演をお待ちしています > さぁ〜みなさん最高な奇跡を、check it out! (ここから女性アナウンサー落ち着いた口調で) それでは、次は日本のエンタメニュースから、 BIGなお知らせです。 「奇跡茶物語」制作発表記者会見の模様を 生放送で、お伝え致します。 あっ! 今、始まりました 壇上には主演の花咲兄三が座り、 記者たちの視線を一身に受けていた。 カメラのシャッター音が小気味よく響く。 記者 「どうしてこの物語を作ろうと思われたんですか?」 兄三は一拍置き、 ゆっくり会場を見回し、笑顔で話し出す 「日本は古来より言霊の国。 言葉には不思議な力がある。 この言霊の力を、現代に生かして、 みなさんを幸せに導くために——」 兄三はふっと笑う。 「……な〜んてね。」 会場がざわつく。 「堅苦しいのはここまで。 今の、ちょっとカッコよかったでしょ?」 小さな笑いが起きる。 「でもね、ぶっちゃけ言うと、 この“魔法”の恩恵をいちばん受けてるのは、僕なんです。 ほら、ハワイの風。 理屈じゃないでしょ? このツヤ。」 一瞬、空を見上げる。 「『幸せのカンニングペーパー』。 そんなものがあったら面白いな、と思っただけ。 奇跡茶物語が生まれたのは—— ……まあ、だいたいそんな理由です。」 会場に温かい沈黙が流れる。 次の瞬間、兄三はニカッと歯を見せて笑った。 兄三 「あ、ちなみに。最初は『モテすぎて困る! 彼女を40人つくる禁断のメソッド』を 書こうと思ってたんですけどね。 記者 「えっ!?」声が裏返る 兄三「でもね、奇跡スイッチが押されちゃって、 書いてるうちに……“あい”のストーリーが ……なぜか、お茶の話になっチャってました(笑)」 記者 「えーーーっ‼️」 会場は爆笑の渦に包まれ拍手が広がる。 DJ 「マハロ〜!」 記者 マリー BGM 宇治の野鳥たち ―完― |