ザットムービー（最後の映画）
評価：☆☆☆（吹替え盤のできによっては加点あり）
感想：よくできた感傷的恋愛物語
　韓国映画の佳さは判りやすさにあると思う。物語や演技に感情移入がしやすいところにあると思う。
　小難しい演技技法や演出技法に凝り固まった日本の映画と違い、分かり易さに佳さがある。
　４つの恋愛、愛情の破局を週末に据えた、８人の交差と彼・彼女を巡るメランコリー（非常に感傷的な）な物語です。
　それ故に外国映画としての難しさが正面に出てしまいました。
　言語障害者の恋愛など字幕と韓国語の字幕が重なり、もどかしいので佳作の評価にしました。
　よい翻訳なのですが文章を読んでしまい、感情移入できず、物語の先ばかり読めてもどかしくなりました。
　韓国人の美観、差別意識、人生観など外国文化の内奥を勉強するのには大変な良作です。
　吹替え版の発売を待ちたいと思います。