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巨椋池干拓田の田植え始まる -夏に先駆け、青田出現ー
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2007年06月02日 00:39
 宇治市の西部、小倉・槙島地方には京滋バイパスをはさんで、広大で豊な農地が広がっています。この巨椋池干拓田で、6月の声を聞くと早々に田植えが始まりました。
自転車で走ってみると、たしかにこれまでと違った風景が見えてきます。用水路に満々と水が走り、取水口が開けられた田へ勢いよく流れ込んでいます。もう代掻きの終わった田から、蛙の声も聞こえます。
農道を辿って、機械や人影が目立つ場所へとお邪魔しました。自家用車の脇で、身奇麗な作業服姿の青年が佇んでいる様子なので、話しかけました。
「この田はもうほとんど終わりですね、どれくらいかかったのですか」
「ここは1反ですが、え~と、約1時間ですね」と、携帯を見ながら答えてくれました。田植え機が、あと一往復で畦に到着というところを、カメラに収めました。
青年が気軽に話してくれたところによると、彼らは「無施肥・無農薬栽培」を研究し、実践しているグループだとか。滋賀県に比べて、宇治は田植えの時期が遅いほうらしいです。
 隣の田では、婦人が苗を手に、機械が植え残したところを点検に回っています。よく見ると、こちらの苗に比べ、長くて真緑色に見えます。不審気な私の顔を察してか、青年は即座に疑問に答えてくれました。
 「自然農法の苗は、最初は頼りなげですが、すぐに元気に育ってくれますよ」
なるほど、田を肥やしておけば、あとは強い苗が、太陽の恵みで育つのだと今更のように農の基本を学びました。
 “さみだれのそそぐ山田に 早乙女が裳裾ぬらして 玉苗植うる夏は来ぬ”
今では、初夏の田植え風景もずいぶんと様変わりしましたが、確実な実りへのステップに変わりはありません。やがて一面の青田に爽やかな風が吹き渡ることでしょう。

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