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巨椋斑(まだら)の広がる蓮池を夢見て  ー宇治植物公園 観蓮会ー
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2007年07月10日 14:01
 ハス見物はなぜ早朝なのでしょう。

ハスの花は、開花1日目は、午前3~4時に先が割れ午前5時には閉じてしまう。そして2日目は、午前3~4時に開き始め、最高に美しく咲いて午前9時には閉じる。そして4日目には散ってしまうそうです。

 

 この修景池をながめていると、アメリカから来たハスが咲き乱れ、つぼみも花も形よく開いているもの、また、今日が最後と花びらを散らしているものがあります。レンゲ(スプーン)のような花びらは、風に乗って水の上をすべていきます。

 八つ橋を隔てて、もうひとつ小さな池があります。

そこには巨椋斑(まだら)がぽつんと一輪咲いています。

 このハスは干拓後の再生蓮ではなく、巨椋池がまだ水をたたえていた頃に蒐集された唯一の系統だそうで、将来はこの池いっぱいにして、地域の花として後世に伝えていきたいとのことでした。実現されたらどんなにか素晴らしいことでしょう。

 

 修景池の周囲をみると、鉢植えのハスがぐるっと囲んでいます。

鉢の水は藻に覆われて美しいとはいえないのに、葉の上の水玉は、さまざまな形をしてきらきらと光っています。

 観蓮会のひととき、

 「ある日のことでございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを独りでぶらぶらとお歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はみな玉のように真っ白で・・・」芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を引用されました。私はお釈迦様になった気持ちで、一つの鉢の前にたたずみました。美しい花と葉の上にこぼれる水玉、澱んだような水の底には地獄があって、あのカンダタという悪人が・・・と小説の世界に入っていくことが出来ました。楽しい解説でした。

 

 これからも7月14,15,16日と観蓮会はおこなわれます。



 巨椋斑 



 中心の硬い部分はほんのり暖かく、寒がりの虫を呼ぶため?



     

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