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神々の山
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2006年12月22日 00:22
 京都・南山城、京田辺市の「甘南備山」である。甘南備と書いて「かんなび」と読む。他に「神南備」とか「神無火」とかも書くが「甘南備」と書くのが多い。で、この地名は実は京田辺にあるだけではなく日本全国にもあるポピュラーな名前なのだ。甘南備とは本来「神様が鎮座する場所」という意味である。

 風水では四神相応の都、京都の大地の気は、丹波山地から京都西山・男山丘陵の龍脈を流れ、甘南備山へと続く。このため平安京造営時には、南の基点として重視され、北の基点、船岡山と結ぶ直線上に大極殿・朱雀門・朱雀大路、羅城門などを建設して都の中心軸とされた。さらに地図で確認するとこの山を頂点とし、奈良の生駒山、若草山を底辺とした一片16kほどの三角形を描くことも出来ることから風水的に方位、座りが極めてよくこの山は大地の「氣」を受ける「坐山」として神のおわす山とされてきたとの説もある。またこの山の中腹には水晶谷と呼ばれる谷があり、かつて水晶が取れ近年でも時々その欠片が見つかることもあるそうだ。水晶が採れたことからも人々が神のおわす山としたのもなんとなくわかる気がする。
 それにしても昔の人たちは少しでも平和で安全な生活が出来るように最新の知識、学問を動員して街づくりに取り組んでいたんだな。今の我々の生活の中にもその心は脈々と流れているのだろう。これからも歴史と現在の我々の生活との関わりを探訪していきたい。 

*まちかどリポート記念の第一号を飾らせていただきました。*

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