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「閉鎖」まちかどリポーターの「師走の餅つき風景」
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師走の餅つき風景
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2006年12月28日 16:26
 近くの菓子屋で、年末恒例お餅の売り出しが始まった。
店先に、つき立ての鏡餅・小餅・棒餅・仏様用の星付さんまでが勢ぞろい、お客を迎えている。
 店内は、蒸気で満ち、次々と機械からひねり出される小餅を、アルバイトの青年が手際よく板に移し、背丈より高い壇に上から順に並べていく。脇には、10キロ入りの滋賀県産餅米袋が山と積まれて、自分の出番を待っている。手拭、エプロン姿でお客の対応に追われる奥さんも、普段より気合が入っている様子でその忙しさが伺い知れる。

 一方、町内のSさん宅の餅つきは、お孫さんを交えてのゆったりモード。
ガレージに、薪ストーブを据え、三段の蒸し器でじっくりと蒸し上げる。臼は石臼、「杵を下ろすと痛くないの?」の問いに、「いいえ、木よりも手ごたえがあっていいものです。これで搗いた餅は、ねばっこくてとてもおいしいですよ」と返事が帰ってきた。3軒分、60キロを搗くそうだ。手伝いの人は、ビール片手にストーブの薪を足し、お孫さんは、お母さんと一緒に小餅を丸める。搗くのはご主人、合いの手(臼取り)は奥さん。息もぴったりで、ペッタン、ペッタンと小気味良い音が周りに響く。幼い頃の田舎への郷愁の時間がそこには流れていた。

 
 

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