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鵜飼の話 vol.2 「鵜はどこからやってくる?」
【閲覧数】1,500
2008年07月08日 17:40
今回は鵜飼の主役「鵜」についてのお話です。

鵜飼に使っている鵜は、正式には「海鵜」という渡り鳥です。
日本近郊にはこの海鵜以外に川鵜(宇治川でもよく見かけます)とヒメ鵜、チシマウガラスの4種類がいます。
この鵜は実はペリカンの仲間になり、「ペリカン目ウ課」に属します。
海鵜は川鵜に比べ体が大きく体力もあります。そして川鵜より人間に慣れ易いということから、現在の日本の鵜飼では海鵜を使用しています。
(もっと昔、水のきれいな川の多くで漁として鵜飼が行われていた時には川鵜も使っていたと思われます。)

では、この鵜たちはどうやって宇治川にやってくるのでしょう?
宇治川に限らず多くの鵜飼開催地では、鵜を茨城県日立市から仕入れているのです。
日立市には鵜を捕獲する専門の職人がおり、シベリア方面から渡ってくる海鵜を捕獲します。
鵜は長い旅で疲れた体を休めるのに、断崖絶壁の岩場を選びとまりす。
その岩場に小さな小さな小屋を建て、そのなかでひたすら鵜が来るのを待ち、鵜がとまると「かぎ棒」という
先が丸く曲がってる棒で鵜の足を引っ掛け、小屋の中へと引きずり入れ捕獲するそうです。
各鵜飼開催地は自分たちの希望する鵜(大きい鵜、若い鵜など)を伝え、その希望に合った鵜を日立の職人が送ってくれます。

私もその場所には行ったことはありませんが、野生の鵜を捕まえるのですから相当な経験と技術が必要だと思います。

海鵜はとてもデリケートな鳥なので、人間が関わる環境では繁殖をしません。
そのため、鵜飼で活躍する鵜たちは宇治で生涯をすごし、必要となれば新しい鵜を仕入れるのです。

因みに、中国でも鵜飼は行われており、そこでは川鵜を使っています。
中国の鵜飼の話はまた次回させていただくこととします。
今回はこのあたりで・・・



宇治川の鵜飼
6月14日(土)~9月28日(日) 9月4日(木)、5日(金)はお休み
貸し切り船  (10人乗り) 25000円
       (15人乗り) 37500円
       (20人乗り) 50000円
乗り合い   (大人) 1800円
       (小人)  900円 乗合船は19時に最終船が出航します。


*江崎(記)*

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Re: 鵜飼の話 vol.2 「鵜はどこからやってくる?」
【返信元】 鵜飼の話 vol.2 「鵜はどこからやってくる?」
2008年07月11日 04:22
鵜飼いの鵜が海鵜だっていうのは聞いていましたが、川鵜ではだめだからかと思ってました。
そうなんだ、川鵜もつかえるんだ!
川鵜だったら、繁殖させられるんですか?
中国の川鵜のお話、楽しみにしてます。