
書き込み数は10件です。 | ◀▶ |
その日、都内の自宅にいた私はアメリカからの電話で震災のことを知りました。 「日本は大変なことになりましたね。大丈夫ですか?」 電話の相手は堀淵誠治さん。 (VIZはその後大躍進していまに至り、堀淵さんもまたBIGな実業家になっている) 実はちょっと前に秋田で地震があったので、てっきりそのことかと思って話をしていると、 なんとなく話がちぐはぐでおかしい。 「いますぐ、テレビをつけてみてください」 そう言われてつけたテレビには横倒しになっている高速道路が映っていました。 「え?何が起きているの?」 「日本はもうダメかもしれません」と国際電話での堀淵さんは悲痛な声で言ったのを覚えています。 日本での報道よりも早く、アメリカでは報道されていたらしいのですが、
そのころ、私は女性起業家のネットワークを立ち上げており、その日も何人かがチャットに参加していましたが、 「あなたたちみたいな無神経な人間とはつきあえない」
明石に住む友人に電話をすると、奥さんが出てきて「うちは大丈夫です」と言われました。 「うちはって、どう大丈夫なの?」と聞くと、 地震のときは「フライパンで大豆を炒っているみたいに揺れた」のだそうです。
1995年にはX(Twitter)はもちろんなくて、mixiもまだなかったように思います。 どのような手段で知り合ったか忘れましたが、神戸にある印刷屋さんが倒壊してしまい、社員だったNさんが工場のなかから使える紙を探して「ReSet」という震災マガジンを制作しました。 私はその雑誌を何部か購入して、都内の書店などに置いてもらえるように交渉してり、友人知人に声をかけたりしました。 でも、ほとんどの人の関心は薄く、「関西は大変だねえ」という「ひとごと」の反応でした。 Nさんからは「神戸に来てください。被災地を見てください」と何度も誘われましたが、被災している地域を物見遊山のように行くわけにはいかない、というよりも正直なところ怖くて行けない、という気持ちでした。 多くの家の屋根にブルーシートが貼ってあるからでした。 どこに泊まって、どうやって帰ったかも、記憶のかなたです。 東京に戻ると、街は何も変わっておらず、誰もがふつうに暮らしているように見えました。 震災マガジンは、創刊号は当日のリアルな状況をレポートするものでしたが、その後はだんだん復興に向けて活動するようになったのか、何号まで続いたかわかりません。 Nさんの印刷会社も復興に向けて活動し始めたのだと思います。
あれから、もう30年もたつんですね。
亡くなった方々、被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。 思い出すことしかできませんが、忘れないようにしなくては、と改めて思っています。
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年の初めに、どんな本を読もうかと「積読」棚をひっくり返して、 純文学がよいか、児童書がよいか、SFがよいか、 読みたい本が多いのに、案外読めない。 本を読むって、体力がいります。
「いつか、年をとって、時間ができたら、ゆっくり読みたい」
そんなことを思ってとっておいた本も いざ、年をとってみると、どうも違うなんてこともあります。 今年はがんばって鎌倉文士の文学なども読んでみようと思います。
ところで、体力がなくても、なんとなく手にとりたくなる 短い文というのがありがたくもあり。
「去年今年貫く棒のようなもの」 高浜虚子
愛媛県出身の俳人、高浜虚子は明治に鎌倉に移住。 鎌倉市二階堂には次女である星野立子とともに命名された「鎌倉虚子立子記念館」があります。
そこで、星野椿さんの俳句入門書。
そして、鎌倉は短歌もメッカでもあります。 同じく二階堂にある瑞泉寺のご住職、大下一真さんは、
さて、そこまで本格的でなくて、ちょこっと齧りたいという程度でもいいと、私は思っておりまして、 そんな私がおすすめの本はこちら。 テレビでもおなじみ夏井いつき先生の季語手帖ですが、毎日1つ、有名な俳句が季語とともに書いてあります。 書き込みできるので日記にも。 毎年版がありますが、私、実は2018年度版を持っております。
そして、食いしん坊ならではの楽しい歳時記俳句本。 「目出度さややがて眠たき雑煮椀」 向笠千恵子
俳句や短歌の短い文のなかに、季節や事象があらわされるっていうのはすごい文化であると思うのですが、 「鎌倉は小雨霧雨濡れながら悋気(りんき)は青きほのおと思う」 梅内美華子『若月祭』 などという短歌も紹介されている「短歌うたことば辞典」
「創作者のためのお日本語見本帖」というサブタイトルがついているけれど、
俳句とか、短歌とか、 1年のはじめにぱらぱらとひもといてみてはいかがでしょう。 もしかしたら、鎌倉の島森書店で買える、かもしれません。(買えないかもしてませんが) 大切な本のご寄贈もお受けしております。 一緒にやりませんか???
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元旦にお笑い番組を観て、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを堪能して、 みなさん、あけましておめでとうございます。 開けた元旦に、日航機の事故、北陸の震災があり、
今年の抱負を考える前に、 昨年のことを振り返ってみると、 いいこと以上に、プライベートでは思いもよらぬことがたくさんあり、 「人生は計算通りではないな」と考えた年でもありました。
昨年、母は「珍寿」を迎えました。 年老いた母も昔は少女であり、娘であった時代があったことに気づかされることもありました。 母は母になりたかったわけではなく、 知らず知らずのうちに年を重ねていく自分を発見する年でもありました。
周囲に「お祝い」よりもご不幸が増えていくような年齢になってきて、 特にやりたいことがあるわけでもなく、 やらなければならないという使命感もなく、 夢もなく、未来にさしたる展望も期待もなく、これといった野望も野心もなく、目的もなく過ごすことができたら、
「年の初めにあたり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」
ところで、今晩見る夢は「初夢」です。 枕の下に七福神の絵を入れて寝るとよいということです。 私の義弟にあたる伊藤まさあき画伯がこんなおめでたい絵を描いておりました。 「みちくさ本棚」ではグッズ販売をしていたのですが、今日の今日では間に合いませんね。 みなさん、いい初夢を! そして、今年1年もいい年になりますように!
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さて、あと数時間で2-25年も終わりです。 年末、インフルエンザの流行で寝込んでいる方も多いようですが、 新年は健康第一で、よいスタートをきりたいものです。
さて、年末だというのに「はじめて」やったことがいくつかあります。
その1:どぶろくを仕込んだ
「うかたま」は、酒粕と発酵ごはんが特集。 年明けが楽しみ^^
その2:アロマウォーターを作った
アロマ検定1級、薬草コーディネーターの資格も生かして、 始めての蒸留アロマ水は「山椒」。なかなかいい感じでした。
その3:電動自転車を買った
いろいろ思うことあり、パナソニック SWというアシスト自転車を購入。 まだ家のまわりしか試しておりません。
その4:お餅をつくった
農業女子さんからもち米を購入しました。 はじめてのお餅づくりにトライ。 我が家のアイクック鍋で蒸したもち米の美味しいこと!!!
あと数時間で新年。 年末のチャレンジがスタートになります!!!
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薬草コーディネーターの伊藤淳子です。
さて、お月見に欠かせないススキですが、秋の野草茶にもなるって知ってました?
我が家の庭にはちょうといい塩梅のススキがたくさんあったので、お茶を作ってみました。
ススキはイネ科ということで、ほんのり香ばしいお味。
水曜日の「みちくさ本棚」で、ご希望があれば試飲いただけるようにしようかな。
ススキ茶の作り方はBePalのサイトにあるのでごらんください。
カットして、フライパンで炒るだけなんだけど。
写真は、今年1月に里山で咲いた「竹の花」
これもお茶になったかもしれないなあといまごろ思っているところであります。
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町の95%が森林という群馬県上野村の伝統工芸、木工クラフトや竹工芸、盆栽、クラフト雑貨などの展示・即売があります。 一般市場価格よりもかなりお得なお買い物ができる、かも。
2024年10月11日(金)11:00-19:00~13日(日)11:00-17:00
赤坂のギャラリー小川/クラフト小川にて。詳細はリンク(こちら)で。
上野村は、群馬県の最西南端に位置し、長野県、埼玉県に隣接している村ですが、都心から100km圏内とアクセスは良好。面積の97%が森林で、手つかずの大自然が残る緑豊かな森の郷です。村内には、関東一の清流「神流川」が流れており、その源流は平成の名水百選(環境省指定)にも選定されています。
ということで、移住も歓迎しています。 アーティストやクラフト作家の方の移住も多いようです。 …[続きを読む]( ![]() |
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戸建ての家には必ず庭があるのですが、 芝生をきれいにするのがルール。 映画でも、みなさんしょっちゅう芝刈り機でお手入れしてます。 お手入れしていないと、ご近所から注意されるのだとか。
と言う話を、ホームステイしていたときに聞きました。 芝刈り機で手入れするのは子供たちのお小遣い稼ぎにもなっているとか。
私がホームステイしていたのは大昔のこと。 いまはどうなんだろう?
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今週土曜日は月に1回の「十二所マルシェ」です。 キッチンカーや本屋さんも並ぶ、小さな小さなマルシェです。 明日は、鎌倉の海でとれたいわしを使った「鎌倉いわし」の新製品が並びます。 美味しいものが並んだ景色は楽しい^^
鎌倉市十二所118番地で、11時から14時まで。 伊藤まさあき画伯の猫アート作品の展示販売もしています。
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毎日1時間以上、電車で通勤していた時代は、 座ることができると、通勤時間が読書タイムでした。 ところが通勤時間がなくなってからは なかなか読書の時間が取れなくなり、 小さな会社を経営するようになってからは 本棚がビジネス本ばかりになっていきました。 ビジネス本は教科書やトリセツと同じです。 知識や技術は得られても、心と頭の栄養にはなりにくい。 いつかゆっくり本を読みたいと思っている人は少なくないかも。 どんどん本が増えていきますが、 読むスピードが追い付かないんですよね、残念ながら。
自分の家も本だらけなのですが、 実家も本がたくさんあります。 父も母も、読書家だったから、とにかく本がたくさんあります。 納戸にあった文学全集などは、日本文学だけで80冊もある! たぶん、誰も手をつけていない本が大半ではないかと思います。
そこで、「死ぬまでに読破しよう」と、文学全集を読み始めました。 日本の文学、世界の文学。 いろいろな出版社のバージョンがあります。
昔の本は文字が小さかったり、漢字が難しかったり、 読む憎いのですが、だからかえっておもしろい。 趣味というのは少しくらいめんどくさいほうがいいのです。
文学を読んだらどんなメリットがあるかといえば。 何もメリットらしきものはないかもしれない。 あれこれ考えることが増えるだけかもしれない。 でも、読むことと、書くことは、楽しい学びだと思います。
先週読んだ本は「ジーキル博士とハイド氏」 人間の持っている悪意とか闇の部分。誰もが持っているふたつの意思を分割しようとしたジーキル博士。
毎週水曜日は「みちくさ本棚」です。 ご不要になったご寄贈本がたくさん集まってきていますが、 今日は洋書にチャレンジしてみたいなと思っています。
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