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2008年11月10日(月) 
昨日、
源氏物語千年紀の国際フォーラム最終日兼、
文化庁第6回国際文化フォーラム2日目が
宇治市文化センターで行われました。
千年紀委員会関係、文化庁関係各位、
お世話になった方々にお会いすることができました。
田んぼアートが果たした役割というのは、
文化庁の進める文化力においても
関西元気文化圏推進協議会においても
かなり的を得たものだったように思いました。

11月1日京都国際会議場から始まった各フォーラムで配られる冊子に、
他の大きな行事とともに
田んぼアートの写真、田植えの写真2枚が掲載されました。
参加された方々、また諸外国の方々、
天皇陛下もご臨席でしたので、
きっと見ていただけたであろう?と思います。
文化庁の文化庁月報11月号にも掲載されております。
お手伝い頂いたみなさん、
参加された皆さん、
スタッフの皆さん、関係してくださった方々、
お疲れ様でした。
みんなで作り上げたものが取り上げて頂けて
本当によかったですね。

この行事に携わって
いろんなことが矢継ぎ早に起こりました。
降ってくるもの消えるもの不思議なこと。
源氏物語はあまり興味がなかった私ですが、
知らぬ間にその渦中に嵌っているような気がします。

源氏物語というのは色恋の物語という単純なものではなく
今も昔も変わらない人の生きざま、
また仏教による救済の道と説く方もおられ、
中国の文化が入って100年で日本のものに消化し
著された作品である、とか。
幾層にもなる中身が気がつかないうちに
ひとつのことば、一文の中に沢山折り重なっているなど。
また沢山の歴史の背景が見受けられる、
等々、
研究者たちによって紐説かれていたことは
興味深く面白く聞いておりました。
この物語一つでこれだけ色々なことが論じられるとは
やはり千年続くだけの本意があるからなのだと改めて
感じました。
国内外の古典をもっと学ぶことによって
気品が学べる、国と国の文化の違いも学べる。
源氏物語が難しいなら
まず
「春はあけぼの」から始めるといい。
ようよう白く、山際、少しあかりて、紫だちたる、
すべて、あいまいなところに「はかなさ」「哀れ」を感じ、
考える世界、創造する世界にいざなわれる。
その感性が養われる、
読むことを、声に出してもいい、
古典の日の11月1日から始めてはどうかと
総括されておりました。

なるど、だから中3のときの恩師は、
ほぼ1年間「春はあけぼの」の授業をやり通したのだと
今更ながら、強く確信することができました。
(それに答えているかどうかは別ですが・・・)
以前にもこの話を書いたことがありました。
http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…?id=170855
また、
詰め込み教育を嫌うあまりのゆとり教育の失敗に関しては、
中国の教授が曰く、
中国では幼稚園では週に3つ、
小学校に入ると1週間で20の漢詩を覚えるのだそうです。
これは詰め込みでも何でもなく、毎朝10分、
しりとりのように覚えていくのだそうです。
九九を詰め込みとはだれも言わないのと同じ感覚のように。
覚えることは悪いことではないのだと。


海外の人は自分の国に誇りをもっている、そんなお子さんをここ数年、受け入れたり、また自分の子供を海外に送りだしたりしていることもあり、
またこのように
古典の話を聞いたり、源氏物語を研究する諸外国の方の感想を耳にする、そんな機会が増えている最近、
毎回同様に感じることは
日本はいつの間にか置き忘れた物が多すぎるのではないかと。
戦後生まれの私達が知らない いろんないい文化まで
沢山切り捨ててこられたのではないかと。

今の子供はその私達の2世、3世の代。
古典復古はあるべき姿なのではないかと思わされた1日でした。

と、コムズカシイ話で
短時間では自分でも収拾がつきません・・・(笑



しかし、
今日もまだお尻が痛い・・・・
半日は長い(笑
この日記も長くなってしまいました。
アカペラいかな!!

閲覧数1,319 カテゴリ日記 コメント10 投稿日時2008/11/10 10:32
公開範囲外部公開
コメント(10)
時系列表示返信表示日付順
  • 2008/11/10 12:14
    ツァラさん
    ハルジオンさん

    源氏アートでは大活躍。
    ほんとにお疲れさまでした。
    すごい!すっかり文化庁に貢献してしまいましたね。
    美智子皇后にも、古代米染めスカーフをプレゼントすることを考えても、よかったですね。
    まさか、そこまでいくとは思わぬ展開でした。

    早いうちから古典に親しんでいることは大切っていうの、同感です。
    でも、源氏物語ってやはり大人の文学ですから、中高校生で読まされてもなってとこありますね。
    大人になればなるほど、ナルホドってとこがあって、くすっと笑えたり、あらあらと思ったり、しんみりしたり・・・
    もっとも、主人公の源氏は高校生ぐらいの年齢から始まるんですけど・・・
    むかしは、はやく大人になれたってコトね。

    わたしは、源氏の晩年でしみじみする世代になりました。ああ・・・
    次項有
  • 2008/11/10 18:57
    お六さん
    ハルジオンさん。

    本当に盛りだくさんの一年でしたね。
    私も田んぼアートの端っこにぶら下がって、
    ステキな体験をさせてもらいました。
    ありがとう。
    式部さんのご縁にしみじみ感謝する今日この頃。

    また、おもろいこと考えてや!!
    (もうこりごり???)
    次項有
  • 2008/11/10 21:12
    ツァラさん

    田んぼアート、お世話になりました。
    古代米の染物も早くやりたいですね。
    自然の物を使った染物って本当に優しいですね。
    寂聴さん、京都新聞の天声人語でスカーフのこと
    言っておられましたよ♪
    皇后さまの分、考えてなかった~(笑!!

    古典、
    高校で源氏物語を一部抜粋で習いました。
    平安時代の背景とか、歌とか、あらすじ少々。
    当時教科書にはなかったので、
    先生が教室に入ってくるなり
    ものすごい勢いで板書してました。
    書き終わって1分待つだけで授業を始めてしまうので
    ノートに書くのが早くなったのがその恩恵です(笑
    次項有
  • 2008/11/10 21:24
    お六さん

    こちらこそ、ありがとうございます。
    お六さんが源氏物語を語っておられるお陰で、
    田んぼアートの図柄を紫式部にすることに
    何の抵抗もなく入っていけたのだと思ってます。
    寂聴さんの宇治入りでは、
    お相手していただいて本当に助かりました。
    ここぞという時にはお六さんがいる!!
    と、勝手に安堵しておりました。

    ここまで話が大きくなるなど露とも思わずに
    始めた田んぼアート。
    事の成り行きにいろいろな縁を感じます。

    おもろいこと、
    疲れたのでしばらく休憩したいんですが。。。
    オフ会来られませんか?
    次項有
  • 2008/11/10 21:49
    ハルジオンさん
    読み応えありました~
    考えておられる事がよっく分かりましたよ。
    納得して読んでおりました。
    次項有
  • 2008/11/10 22:08
    トゥルーサーさん

    つたない文章で理解していただけました?
    ありがとうございます~♪
    次項有
  • 2008/11/11 08:21
    あきこさん
    ハルジオンさん

    お世話になりました。

    今年は「源氏物語千年紀」で、あらゆるメディアで取り上げられ、紫式部「源氏物語」はさらに有名になったように思います。

     源氏物語は、1000年もの間継承され、さらに新たな文化が創出されて、新しい世代へと伝えられ、多くの人々の想いを豊かにはぐくんできましたた。人の生き方にも大きな影響も与え続けていると思います。

     私が源氏物語を知ったのは高校3年のとき、国語(古典)で1年間学習しました。当時は、1年生は平家物語、2年生は漢文、3年生は源氏物語でした。

     両親は幼い頃に亡くなり、高校時代は勤労学生でした。毎日勉学と仕事の厳しい日々の中で、古典で学ぶ優雅な源氏物語の世界は、深い意味はわからないものの、当時の貴族の世界に思いを馳せ、心が癒されたのを覚えています。
     
     宇治に来る前は、宇治といえばお茶の街、平等院のあるところ、ぐらいの知識しかなかったのですが、源氏物語誕生後千年というこの年に物語の舞台となった宇治に住めたこと、本当に素晴らしいことと思っています。

     さらに田んぼアートの田植えに参加できたこと、生育中の稲を観察させていただけたこと、写真を沢山撮れたこと、そして収穫祭に参加させていただけたこと、本当に本当にありがとうございました。

     千年紀のブームとして終わらせるのではなく、今後の千年後も、二千年紀が迎えられるように、読み続けられてさらに新たな文化創出ができる環境を子子孫孫まで維持していかねばならないのではと思います。

    団長さん、ハルジオンさん、実行委員会のみなさん、
    ご苦労様でした。お疲れ様でした。
    次項有
  • 2008/11/11 21:26
    別嬪さん
    ハルジオンさん、皆様
    お疲れ様でした。

    残念ながら、田んぼアートは見れませんでしたが、東京に居ながらにして感じとれました。これも お茶っ人のお蔭やね。

    これからも静かに・・とはいかないと思いますが、頑張りましょ! 楽しみましょ!

    また遊びに来てね! 私も行くわ!!
    次項有
  • 2008/11/12 17:39
    あきこさん

    こちらこそお世話になりました。
    田んぼアートは思わぬ多方面への
    広がりを見せてくれました。
    千年紀絡みの
    田植え、案山子つくり、収穫、のイベントに
    田楽さんはじめ沢山の方々が来られましたが、

    その日以外の普段の日にも
    田んぼアートとして見に来られる方、
    古代米として見に来られる方、
    紡ぎに来られたり、自然を感じに来られる方、
    研究の一端に観察に来られる方、
    写真を撮る方、
    撮影放送する方、
    音楽を奏でる方、
    いつもの通り道にする方・・・
    もっと他にいっぱいあったのかもしれません。

    行くと誰かがいそうな場所、
    そんな穂ットステーション(笑
    みたいな場所にもなってましたね。
    田んぼから離れても広がっているものもありました。

    源氏物語、
    平安の優雅な世界とはまた違った源氏が
    平成ではこんな紡ぎがあったこと、
    歴史書には載らないけれど、
    後世には残らないだろうけど
    宇治であったこの半年のこの事実、
    消えてしまうからロマンなのかもしれませんね。
    次項有
  • 2008/11/12 17:43
    別嬪さんお久~!!
    田んぼアートは残念でした。。。
    でも、見ててくれてありがとう♪
    例のもの巡り巡って受け取りました(笑!!
    行くしね、待っててね~♪
    次項有
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