天使さん
>原発停止で、この夏の節電で亡くなった方多数です。
これは私の考えに入っていませんでした。有り難う御座います。熱中症患者は例年よりも多かったのでしたかね。
今の原発の耐震、対津波性を高くすることは技術的にはなんでもない筈です。電力コストの上昇も僅かです。勿論、火力や水力と同様、絶対安全…なんてあり得ませんが…。
ウラニウム系よりも危険性の少ない方式としてレアアース採取時に副産物として出てくるトリムが研究されていますが、使用出来るのは大分先のようです。
この本ではチェルノブイリ事故を解説し、原発事故は恐ろしい…との印象を深めようとしています。小出氏の意図は、安全だ…という方向しか示さない、政府、東電、原子力安全委員会、原子力安全保安院への疑問の投げかけだと思うので、それはそれなりにいい事でしょう。 しかし、そもそも事故にはそれぞれの個性があるので、どちらの事故がひどいかを比較することに私は意義を認め得ません。原子力安全・保安院もスリーマイル島事故相当からチェルノブイリ事故相当に2ランク評価を変更しましたが、変更することに何か意味があるのかしら。ランクを高くするとどこからか援助費用が出るならどんどん上げればいいが。ニュースを見た時、大きな差のあるチェルノブイリと福島を一つの分類に入れるとはいいかげんな分類…との印象を私は持ちました。 反応容器が爆発して飛び散ったチェルノブイリと建屋は爆発したが反応炉のあるものは底に孔があいただけで反応炉の爆発は全くなかった福島、急性被曝で31人が亡くなったチェルノブイリと1人も亡くなっていない福島同じレベルに評価するとは使用された格付け基準自体に意味がないように思えます。 雨水の溜まり易いコケや枯葉の多い場所と水を吸い込むことのない岩盤とでは数メートル離れただけでも汚染度の測定値も桁違いの筈だし、測定場所の選択、測定高さ、平均の仕方等々、互いに測定基準の統一されていないソ連と日本の測定値の高低を争はれても、私はQCの立場からその結論をそのまま受け容れるわけにはいかないし、また意義があるとも思えない。 現在においてもその印象はますます強くなって来ました。 小出氏は福島の事故はチェルノブイリの事故と同じ程度である…とか、それ以上になる可能性を強調しています。 チェルノブイリでは最終的に亡くなったのは4000人から73万人との推定があるが、先行き不明とはいえ、福島ではこのまま行く(現状の注意・対策を続ける)と多分死亡者は出ないだろうと私は思っている(安全ムードに浸りすぎ? いや希望的観測とお思い下さい。)ので、小出氏は過剰な恐怖を煽っている…と考えています。 ただし怖いか怖くないか…なんて議論の対象にはなり得ません。小出氏に共感される人(日本では多数派のようですが)はご遠慮なくどうぞ…。ただ恐怖心に捕らわれると見えるものも見えなくなることがあるので、その点には注意して頂きたい。 重要なことは恐怖ではなく、チェルノブイリでの成功や失敗の経験を冷静・客観的に調べて、それを福島で有意義に利用する事でしょう。 このテーマと直接には関係しないが、次を追記したい。 原発よりは火力発電の方が危険が少ないことを前提とした議論が多いが、私はLPG発電も原発に劣らず、もしくはそれ以上に怖いように思っているが、それか間違っているのか、一般的に採用されている前提が正しいのか、誰か調べて報告してほしいものです。 ………………… 原発のウソ(その一) メリットとリスク http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() 原発のウソ(その二) ホルミシス効果 http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() |