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2023年09月30日(土) 

 

>Z世代(1997〜2012年生まれ)が今後いよいよ社会の中心となり、アメリカを動かしていく。   

>来年の大統領選挙にも大きな影響を及ぼすことになる。   

>彼らはどのような思考で、いかに行動するのか。   

>その言動の背景にあるアメリカの現状はどうなっていて、未来はどう変わるのか。   

>そうした問いに答えを提示する『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書)の著者、三牧聖子氏をロングインタビューした。   

>後編では、アメリカが“世界の警察官”でなくなった現実を前に、日本はどうすべきかについてなども聞いた。   

>(聞き手・文/ダイヤモンド社 論説委員 大坪亮)   

>副大統領ハリスはなぜ不人気か?  中道であることの難しさ   

>――副大統領のカマラ・ハリスについて書かれた章(第6章)では、「多様性を象徴する存在」であったハリスが不人気になった原因が考察されています。   

>1年前の共著『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』では、「はじめに」や「おわりに」はハリスへの期待を感じさせる論考となっていましたが、彼女も為政者として妥協を繰り返してしまったのでしょうか。   

> 私ももちろんハリスの不人気ぶりをあげつらいたいわけではなく、マイノリティの女性政治家としての困難を体現する存在として分析しました。   

> 2020年大統領選に勝利した結果、ハリスは黒人、アジア系、そして女性として初の副大統領となり、当時は将来的には最も有力な女性大統領候補になるとまでいわれていましたが、現在その人気は、危機的なレベルにまで低迷しています。   

> 今年6月のNBCニュースの調査で、ハリスに否定的な見解を抱いていると回答した人は49%にのぼり、肯定的な見解を抱いていると回答した32%を凌駕しました。   

> なぜ、ここまで不人気なのか。   

>黒人女性という属性ゆえにハリスは、「既存の政治を変えてくれるかもしれない」という期待を、おそらく過剰に集めてきました。   

>他方、政治家としてのハリスは中道派で、その時々の状況に応じて政策的な主張を変えてきた。   

>こうした柔軟さゆえに、バイデン政権の副大統領の地位に上り詰められた面もあります。   

> しかし今日のアメリカでは、特に政治家たちの口先だけの改革論に飽き飽きしてきたZ世代は、政治家にますます「誠実さ」や「インテグリティ(統合性)」を求めるようになっています。   

> この世代にサンダースが絶大な人気を誇っている理由も、労働者の権利やメディケア・フォ・オール(国民皆保険)など、彼の政策的な主張が一貫していることにあります。   

> これに対してハリスは、警察改革にしても、移民難民対策にしても、副大統領の座に着く前と着いた後で一貫性を欠いています。   

>自身の名を全米レベルの知名度にした性差別是正運動「#Me Too」運動への関与すら、一貫できていない面がある。   

>Z世代はこういった政治家の欺瞞に非常に敏感であり、ハリスは厳しい目を向けられてきました。   

> もっとも、民主党と共和党の対立が進むばかりのアメリカにあっては、両極を橋渡しをするような、中道の政治家は必要です。   

> 中道の政治家が必要な状況であるのに、中道的なポジションをとると、人々の不人気を買ってしまう。   

>そこで、支持を集めるためにだんだん極端な主張を掲げるようになってしまう。   

>こういう問題はアメリカだけでなく、日本政治にも共通しているところがあるかもしれません。   

>『Z世代のアメリカ』では、ハリスを称賛するのでも、断罪するのでもなく、フェアに評価したいと思いました。   

>――最終章の第7章「揺らぐ中絶の権利」には、「社会運動では勝っても、権力闘争では負けるリベラル?」という悲観的に見える節もあります。   

> もちろん、社会運動の価値や意義はまったく否定しません。   

>しかし、運動やアドボカシーを通じて社会にいくらリベラルな価値観が普及し、多くの人々が個人の権利や自由を大事に考えるようになっていても、州議会や最高裁などの権力の座を保守派に握られてしまっていては、重要な権利や自由を守りきれません。   

> 2022年6月に最高裁がロー対ウェイド判決を破棄し、数十年間定着してきた人工妊娠中絶の憲法上の権利を否定したこと、その結果、厳しい中絶制限を行う州が多数でてきたことはその端的な例です。   

> この判決の背景には、保守派が絶対多数となった最高裁の構成がある。   

>自分の任期中に合計3名の保守派判事を最高裁に入れた前大統領トランプの強引な手腕は誉められたものではありませんが、民主党側も、権力闘争を嫌悪し、共和党のやり方を批判しているだけではこの状況は変わりません。   

> 人々の権利や自由を守るために、リベラル側にも長いスパンで、どのように権力を取り戻していくかという戦略が必要だと思います。   

>石橋湛山や吉野作造の思索を今後の対外論にどう活かすか   

>――最後にご専門である対外政策についてお聞きします。   

>最初の単著『戦争違法化運動の時代―「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版、2014年)のあとがきに三牧先生は、「石橋湛山や吉野作造の対外論を検討しているうちに、彼らの対外論に占めるアメリカの重要性を認識し、アメリカ研究にひかれていった」と書かれています。   

>現在の日本でも「日本は今後どうすべきか」を考える中で、国会で「超党派石橋湛山研究会」という議員連盟が発足して、彼の思想を見直す動きがあります。   

>どう思われますか。   

> 吉野や石橋が活躍した大正時代のアメリカは、国際政治に理想主義の考えを持ち込もうとしました。   

>学者出身のウッドロウ・ウィルソン大統領が登場し、民族自決や国際連盟の創設を掲げて、国家間のパワー・ポリティクスに特徴付けられた国際政治を変革していこうとしたのです。    

> もっとも、国際連盟はアメリカ国民には不人気で、民主党のウィルソン政権は、共和党政権に代わられてしまいました。   

>とはいえ共和党政権も、国際平和に対してアメリカが何もしなくていいと考えていたわけではなく、民間にまず広まっていた「戦争違法化」のアイデアを取り入れて、1928年の不戦条約の成立などに貢献しました。   

> 言及していただいた『戦争違法化運動の時代』は、戦争違法化の考えを広める運動をたった一人で、私財を投じて始めた弁護士サーモン・レヴィンソンの活動に注目したものです。   

> その後、この考えは、アメリカ政府、さらには国際連盟のような国際的な場にも広がっていき、国家の政策の手段としての戦争を放棄することを宣言するとともに、国際紛争を平和的に解決すべきことを定めた不戦条約の思想的な背景にもなりました。   

> 吉野や石橋ら、この時代の日本のリベラリストたちの国際協調論は、こうしたアメリカの理想主義に大きな影響を受けていました。   

> しかしだからこそ、日本人移民排斥問題や満州事変をめぐってアメリカとの関係が冷え込み、日本の対米イメージが悪化すると、彼らの国際協調論も力を失っていきました。   

>『Z世代のアメリカ』で描いたように、今日のアメリカは、自信や理想主義に満ちていた時代のアメリカとは根本的に異なる存在になっています。   

> 対外的に民主主義をうたってはいますが、足元で自国の民主主義は動揺し、アメリカを民主主義のお手本とみる国際世論も弱まっています。   

> 私たち日本の対外認識や平和論は、アメリカに肯定的な人も、批判的な人も、やはりアメリカを中心にしてきました。   

>今すぐとはいいませんが、長期的には、アメリカに頼りすぎない平和論や対外論を構想していく必要があると考えます。   

> 吉野も石橋も決して単純な日米協調論者ではなく、アメリカの問題性、アジア諸国との関係の重要性に気づいていた論客です。  

>彼らの思索を今後の対外論に活かすという場合には、むしろそうした面にこそ注目していくべきではないでしょうか。   

>――アメリカはオバマ大統領の時代に「世界の警察官ではない」と宣言しています。   

>米中対立が深まる中、地政学的リスクが高まっていますが、日本はどうすべきでしょうか。   

> 中国への警戒論や中国脅威論は、アメリカでも高まっています。   

>それは、Z世代も同様です。   

> ただ、Z世代にとっては、中国は生まれたときから既に大国であり、彼らには、今後中国と長く付き合っていかねばならない世代としてのリアリズムがある。   

>それを第3章「米中対立はどう乗り越えられるか―Z世代の現実主義」で描きました。    

> 年長の世代には、米中の間に圧倒的な力の開きがあった時代へのノスタルジーがあり、どうしても中国への優越感、さらには人種差別主義もあります。   

> Z世代は、相対的にそうした観念から自由です。   

>彼らには、米中の国家間関係の悪化が、アメリカ国内で中国系やアジア系への差別に結びつくことはあってはならないという人権意識も強い。    

> 中国は非常に付き合いが難しい国であることは、残念ながら変わらないでしょう。   

 

そうですね。   

中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。経文など漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。

・・・・・

中華 (ちゅうか)  [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる]    東夷 (とうい)  [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した]     南蛮 (なんばん)  [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう)  [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき)  [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。  

 

>日本は、その人権侵害的な政策や拡張主義的な政策については、毅然として批判していかなければなりません。   

> 他方で、こうした国が日本の隣国という事実は変えられない。   

>中国という難しい国と、決定的な衝突を避けながらどう付き合っていくかについて、アメリカのZ世代の模索から、私たちも学ぶことがあるのではないかと考えています。(了)   

 

他力本願・神頼みですね。’天は自ら助くる者を助く’ でしょう。     

 

>三牧聖子(同志社大学 大学院グローバル・スタディーズ研究科 准教授)

>1981年生まれ。   

>国際政治学者、同志社大学大学院准教授。   

>東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。   

>米ハーバード大学日米関係プログラム・アカデミックアソシエイト、高崎経済大学准教授などを経て現職。   

>専門はアメリカ政治外交史、平和研究。   

>著書に『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)、共著に『私たちが声を上げるとき――アメリカを変えた10の問い』(集英社新書)、共訳書に『リベラリズム 失われた歴史と現在』(青土社)などがある。   

 

 

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閲覧数246 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/09/30 09:49
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