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2012年05月01日(火) 
【国民の理解】; 現在停止中の原発が安全かどうかは私も判らない。判るようになるとも思えない。原発について大ざっぱな仕組みは私は技術屋を標榜する以上、少しは判っている積もりだが設備の詳細など知らないし、2~3日説明を受けても私のような一般人に判る筈がない。配管や制御回路、建物を見たり聞いたりしてもどの程度に安全か…判断するなんて金輪際無理。

   したがって、一般国民が原発が(原発だけではないが)安全であることを理解することがある…なんてあり得ないと思われる。誰かが安全だ…というのを信用するかしないか…だけの話し。どうやって住民の理解を得ようとするつもりだろう。もう政府は信用されなくなってしまっている。しかし、火力や水力の安全性には疑問を持たず、その安全を信じているようだ。何故だろう。

【運転と停止】;福島第一原発4号機は停止状態なのに爆発した。

その理由
  ①東電は3号機との共通排気管から水素が逆流した…と説明。その推定理由は報道されてはいない。

②使用済み燃料の冷却プールにおいても水素が発生することは知られている。
一つは沸騰水に放射線をあてれば水素が発生する。
http://www.asahi.com/national/update/0914/TKY201109…40511.html

③燃料被覆管に使用されているジルコニウム合金は2000℃以上出水蒸気に接触すると酸化されて水素を発生する。                      http://www2.qe.eng.hokudai.ac.jp/nuclear-accident/r…detail.pdf

   したがって、①②③いずれであっても停止時において冷却水の循環が停止すれば水素爆発する可能性がある。共通排気管はコストを掛けずにすぐ治せるだろうが…。

   原発反対論者の小出氏も、原発の危険性は停止させても小さくはならない(どちらでも同じだ)と云っている。中性子による圧力容器の劣化に言及しているが、彼自身そのことは重要視していない。
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3298850.html

    http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archive…91954.html

   運転中の原発では燃料は格納容器の仲の圧力容器に収まっている。メルトダウンしようと飛びちりにくいところに収まっている。検査停止中の原発では燃料はオープンの冷水プール中の存在する。これは怖い。簡単に飛びちる可能性がある。運転再開の方が安全なようにも思える。

   原発の存在が危険…というのは理解するが、再稼働すると危険だ…という理由が私には判らない。(パンドラの箱が閉じているなら色々云えるが、)もうパンドラの箱は開いてしまった。これから日本の苦難の道が始まるが、それは再稼働有無とは関係あるまい。今後の10万年の問題に対して40年なんて誤差範囲。原発廃止を決めたドイツでも2022年までは原発稼働を続けるのに、何も決めていない日本がウロウロしながら2012年5月に停止しそうな気配に危機感を持った世界経済フォーラムが、化石燃料への依存が増しエネルギー安全保障を危険にさらす危険がある…と警鐘を4月20日鳴らした(日経2012.04.23)。早く運転を再開させないと国際的にもブーイングを受けそう。

【津波の想定】;内閣府が津波の発表では「南海トラフ」で最大級の地震が起こった場合中部電力浜岡原発のある静岡県御前崎市には21メートルの津波が押し寄せるという。 これもよく判らない。21m以上の津波は来ない…と云うことではない筈だ。津波の高さが高くなる程、来る確率が小さくなる…と考えるのが自然。防波壁をいくらにしようとそれを越える津波が来る可能性は少ないながらも存在する。防波壁の高さに拘る理由が判らない。津波が越えてきても安全だ…としなくていいのか。

【震動】;内閣府の発表は津波の高さのみのようだ。地震(揺れ)の大きさはどうするのだろう。津波に集中していてもいいのだろうか。最近は振動の周期が問題になっているようだが…。

   浜岡原発の1・2号機は1000ガルまで耐える耐震性補強工事はコストが引き合わない…としてすでに廃炉に処されている。 この想定は適切か。

【他の発電】
   福島で現実に事故が起こったために原発事故が注目されるのは当然かもしれない。しかし、水力や火力も結構危険なのではないか…と私は思っている。地震の想定が変わった以上、当然に見直しをするべきだ。

【火力発電】
   火力発電装置自体にはさほど危険性はないもかもしれない。私が怖れるのはあの巨大なLNGタンク(直径70m、高さ50m)群だ。LNGの爆発力は水素どころの騒ぎではない。
http://matrix80811.blog97.fc2.com/blog-entry-351.html
   これも約マイナス160℃の冷却装置が停止するとタンク内の圧力が上昇して危険になる。蒸気の比重が大きくて空気よりも低い所で広がっていき、一旦空気と混じって引火すると巨大ファイアボールとなって直径何10平方キロメートルを焼き尽くす。

   東日本大震災では漁船燃料タンクやLPGタンクは津波による浮力で固定ボルトが抜け、転倒して大火災になった…と聞いている。LNGなら大勢の人が亡くなっていただろう。

   振動や津波でタンクからLNGを出入りさせる配管がやられた時に閉じる元栓の開閉は手動のものがほとんどだと聞いた。何十だか何百だかもあるバルブをとっさに人海戦術で閉めて回る?

   首都直下型地震で立川および東京湾北部で震度7が予想される場所が沢山あるようだ。東京湾には原発巨大LNGタンク群はあちこちに存在する。東京湾をウロウロしているLNGタンカーが津波で岸壁に打ち付けられればさぞかし大事故になるでしょうね。原発再稼働の是非よりはこちらのチェックの方が重要に思われる。

   私は原発よりもLNG火力の方が怖いように思える。前の繰り返しになるが、原発からLNG発電への移行なんて怖いことをやって欲しくない…と私は思っています。

【水力発電】
   水力発電も発電装置には問題ないかもしれない。怖いのはダム。東日本大震災で農業用の小さなダムの決壊で多くの人が亡くなった。黒四ダムなんてどの程度の地震を想定しているのか知らないが、その耐震性ももう大分劣化しているでしょうね。黒部市の人たちは避難しうる時間的余裕はあるのかしら。

【人間システム】
   電力会社や政府の隠蔽体質(国民にパニックを起こさないためにも或る程度の隠蔽は必要)も問題だが、これは原発の場合に限るまい。原発について政府は国民の信頼を失った。しかし、国民は何故か火力については不信感を持っていないようである。同じ政府なのに…。再度の繰り返しだがここの所も私には理解できない。

   推進組織と規制組織が同一省に存在することは確かに大問題で、規制組織は強固な権限を持っている必要があるが、これも原発に限ったことではない。

   …と云ったような訳で、原発再稼働をすることは危険だ…と思っている人たちの考え方が私には理解できていない。判るように説明してくれる人が出てこないかな。私の蒙を啓いてほしい。そうでないと原発から火力発電・水力発電に移行されたりすると可愛い孫達の将来が心配で堪らない。原発停止と共にLNG発電が増加しているが、これは危険な方向に進んでいるのでないか…と私は危ぶんでいます。

閲覧数1,474 カテゴリ日記 コメント9 投稿日時2012/05/01 00:26
公開範囲外部公開
コメント(9)
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  • 2012/05/01 00:45
    ろくさん
    コッチさん
    私もよく判らないんです。再稼働すべくかどうか、自分なりにずっと考えています。

    でも、このコッチさんの日記を読んで、私の身近にいらっしゃる大先輩の方々のお考えを聞かせてもらうことがとても大切であることを感じました。
    次項有
  • 2012/05/01 01:08
    鉛筆コッチさん
    ろくさん

    こんばんは!

    いろんな考えの人がいます。それぞれの人が一生懸命考えているのだろうと思います。しかし人の考えに流されることなく自分の意見を形成していくことが大事だ…と思っています。

    そう云った意味で、自分の考えの根拠を挙げてそ意見を述べたものを参考にするのがいいと思います。そうしてその根拠が間違いないかどうか、よく検証することです。

    私の日記も鵜呑みしないでよくチェックしてください。

    反対意見も勿論大歓迎です。議論によって内容が改善されて行きます。



    次項有
  • 2012/05/01 10:25
    イアンさん
    コッチさん

    コッチさんの日記興味深く読ませて貰っていますが、中味が濃くてコメントするのが難儀・・・、もともと頭の中身が違うのだから割り切って、以下感想を少々:

    この地震国に原発を造ると言う愚行が為されてしまった、言わば‘パンドラの箱は開いてしまった’のだから、全てをご破算にしてと言うわけには行きませんよね。
    中長期的に原発を廃止することには賛成ですが、今我々に必要なのは、原発停止の功罪を短・中・長期のスパンで、また他のエネルギー源との比較において、冷静に評価しアクションすることだと思います。
    隣国から電力供給を受けられるドイツに比べ、東西の電力融通さえ儘ならぬわが国が、より性急な即停止論一辺倒になることには大いに疑問を感じます。
    原発を停めても停めなくても‘パンドラの箱は開けてしまった’人類(特に日本国民)は、その咎を免れることは出来ないし、それは長長期に及びましょう。

    以下は俗論気味かも知れませんが・・・
    電力が止まれば多くの企業が苦しい状況に置かれるでしょう。特にダメージの大きいところは、操業停止・短縮を余儀なくされるでしょう。人員削減に踏み切ることもあるでしょう。その一人ひとりの従業員には数人の扶養家族があるでしょう。当然学齢期の子供もいるでしょう。
    (勿論、電力会社の予測が脅しでなければの話ですが)身近に我が身のこととして捉えた場合、それでも多くの人は原発即停止を叫ぶのでしょうか。
    次項有
  • 2012/05/01 11:05
    鉛筆コッチさん
    イアンさん

        難儀をしてまコメントして頂き、光栄です。

     >中味が濃く
        調べた情報のURLを書き込んだだけで、格別濃度が濃い訳ではない…と思いますよ。何か意見を書くとき、その根拠を記入することは私の癖ゆえ仕方なし。反対者が私の根拠の脆弱性を指摘できるように書くことにしています。

      >この地震国に原発を造ると言う愚行
         私はまだ愚行とは結論づけてはいません。ウラン原発はすぐに原料が枯渇するので、無意味だった…とは思いますが、IPCCのあやしげな地球温暖化警告への対処が必要だったかな…とも思っています。今後の技術開発によっては愚行だった…との判断もあり得るでしょうが…。

       >電力会社の予測が脅しでなければ
           再稼働でコストを下げるためにサバを読んでいる可能性も高いですね。第三機関がキッチリ検証してほしいですね、眉に唾を付けて生データに立ち返ってチェックしてもらいたい。

       反原発の人たちが原発なくても十分にやって行ける…との主張ももう一つ明確なデーターの積み上げがなく、信頼性がないように思います。

       >原発即停止を叫ぶ
          やはり核恐怖症の人も結構いるようです。関西に住んでいても日々の食材に戦々恐々とし、どうも買ったものが東北のものとも思える…とか静岡のお茶を貰った…とかするとすぐ廃棄しているようです。
     
      原発が存在する限り心安らかになれないようです。恐怖心を持っていると体内の活性酸素が増加し、ガンの可能性が高くなります。微量の放射能汚染よりもこちらの方の影響が大きいと思えます。可愛そうな人たちです。

         
    次項有
  • 2012/05/01 11:24
    原発停止と原発廃止の違いをわからないまま
    勢いで再稼働反対をやっている付和雷同する方々が怖いです。
    稼働しようが停止しようが、一定の危険率は下がらないし
    廃止しても使用済み燃料保管には、ある程度の危険率は存在するんですから
    安全だから稼働するとかしないとか、そんな色即是空、空即是色みたいな事よりも
    今出来る事は何が出来て、この国のために危険を承知でも動かすべきなら再稼働
    きっちりと危険を知りつつ行かないと原発は、作った以上もうなくならない
    当たり前の事なのに動かさなければ安全かのように停止運動するバカを煽る方に危険性を感じてなりません。
    次項有
  • 2012/05/01 18:48
    今日は義母と義弟が福井県若狭町から来ていました。義弟は原電(向こうではそのように言ってます)の関連施設?で働いてたのですが良く出来てない文殊のせいでリストラの憂き目です。
    家内が行きつけの整体院へ二人を連れて行きました。私は仕事なので会ってませんが。

    ところで、いつも解らないなあと思うこと、というより無知なだけかもしれませんが、
    原発を止めるということはどういうことを指すのでしょうか?

    ① 発電機は止めるけど原子炉は脈々と息をしているのか・・・
    ② 原子炉の核反応を停めるということなのか

    どちらにしても其処には核燃料があるということには違いないですね。
    そうすると想像を絶する天変地異が起きるといずれにしても放射線は漏れ出すことになるのですから、原子炉が在ることと原子炉を停めるといことにどれだけ差異があるのでしょうか?

    義弟は放射能にやられたのではないでしょうが原発のお陰で体も懐も具合悪いようです。
    昨秋から静岡の親戚数軒からミカンが何度も送ってきました。
    気にせず食べてます。そのうち新茶も送ってくるズラ。


    次項有
  • 2012/05/01 23:59
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

       反原発(即廃止)派たちのかなりの人は所謂核アレルギーなのだと思います。勿論主張はあるのですが、議論には対応してくれません。すぐに打ち切りです。理論があるのではなく、情緒的な恐怖に苛まれているのだろうと思います。それを裏付けるために巷の信頼性のない情報をウエブから捜してきて自分の意見の根拠としています。大手マスコミは東電や政府に買収されているのだそうです。

        私は核に対する恐怖は勿論ありますが、福島原発事故の現状に恐怖は感じてはいないので、ノホホンとしており、彼らを気の毒に思っています。

        彼らにムキに反論するのではなく、気長な誘導が必要なのかな…と思っています。
    次項有
  • 2012/05/02 00:27
    鉛筆コッチさん
    エゴコロさん

       いつもおっとりしたコメントをありがとうございます。

       私も敦賀に2年程住んだことがあります。当時はもだ子供は二人でしたが、原発は工事中で未 稼働だったと思います。しかし、私も最近はマッサージに通っています。子供も腰が痛いそうです(空手のやりすぎ)。

       ご質問の件、私の理解の範囲で…

       ①定期点検中は燃料棒は原子炉から取りだして、横の冷水プールに漬けてある筈です。その状態で原子炉の点検をするわけです。福島原発の4号機も地震の時はその状態でした。

       ②燃料棒の核分裂はそれが存在するかぎり止まることはありません。したがって冷水プール中でも低温により核分裂反応は減っていますが、起こっています。廃炉にしても、燃料が存在する限りそれを冷却し続けて核分裂反応を抑制する必要があります。


       原子炉は密閉されており、耐圧性も結構ありますが、冷水プールはオープンで、人がその上を歩けるし、燃料棒を上から見ることができるようになっている筈です。事故が起こると燃料が飛びちる怖れがあります。


       宇治のお茶もいいでしょうが静岡のお茶も味わってください。

        
    次項有
  • 2012/05/02 12:07
    鉛筆コッチさん
       ある人が停止時と運転時の危険性についての情報を下さいました。

       http://jein.jp/blog-masako/977-blog-83.html

       停止時の方が燃料の温度が低いので、危険状態になるまでに時間的余裕があるから少し安全だ…とか。これは確かにそうでしょうね。

       それでも間に合わなかった時、燃料が耐圧容器に入っている運転時とオープンの停止時の差についてはコメントなしです。

       運転中の緊急時に制御棒が入らないことがある可能性については私には判りませんね。
    次項有
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