佐村河内問題に関し、私は音楽ファンと音楽家ファンの相違について、人の日記にコメントしてきました。音楽ファンは作曲者がどうのこうので曲の評価が変わる筈がないが、一方、音楽家ファンはゴースト作曲家やゴースト歌手がいると騙された…と評価を落とすでしょう。歌謡曲の分野ではゴースト作曲家はよく居る…と聞きましたが。映画音楽でアフレコのゴースト歌手の存在は常識です。
スポーツの世界においてもスポーツファンと選手ファンがいます。スポーツファンなら、どこの国の代表であろうと客観的に評価するでしょう。しかしワールドカップやオリンピックのような国の代表選手同士の争いになると、人情として選手ファンになるのは仕方ないのでしょうかね。鬱陶しい気もしますが。それがいい意味でま悪い意味でも選手にプレッシャーをかけることになる。
更に自国の選手の演技や戦い方を客観的に評価出来なくなる。
メダルがとれたかどうか…よりも本人が満足できたかどうかが重要だと私は思います。
出場のための渡航費用その他は誰が負担しているのかが気にはなりますが…。
韓国で何度かショートトラックスピードスケートのオリンピック選手としてメダルを獲得してきた アン・ヒョンスが今年はロシア代表としてメダルを韓国から奪ったそうで、韓国で問題になっている気配。
韓国の皆さんはスポーツファンではなく国の代表としてのスポーツ選手ファンなのでしょうね。
「地域SNSけいはんな」のきたはらんなさんの21日の日記を引用します。
ニュースで見た浅田真央の涙と笑顔はさわやかでしたね。
【目を醒ませ、日本人】。
浅田真央のフリー演技を賞賛する報道が朝から続いている。
確かに、いい演技だったし、見ていて楽しかった。
自己ベストの得点をたたき出したらしい。
あれでショートをちゃんとしていれば、という気持ちにもなる。
でも、冷静に見ると、フリーの得点は4番目。
つまり、ショートでミスをしなくてもメダルは取れなかった可能性が大だったのである。
悔しいが、今や実力で上回ることができない状態になっているのである。
日本人は長い間、浅田真央、とくに彼女のトリプルアクセルだけに目を向けてしまっていなかっただろうか。
トリプルアクセルさえ決まれば金メダルだという錯覚をしていなかったか。
そして、彼女がトリプルアクセルに悪戦苦闘している間に、世界はぐんぐん大きくなり、我々はそれに気づいていなかった。
これは、今、日本が直面する「ガラパゴス化」と関わっていないだろうか。
和食が世界遺産になったことなどをあげて、クールジャパンを叫び、日本の良さを見直そうという動きが盛んだけど、実はいつの間にか世界に目を向けることをやめてしまったのではないだろうか。
自分自身への反省として、そんな風に思った。