北極熊が絶滅しそうだと世界の人が心配しています。ゴアの映画「不都合な真実」でもそうだし、多く報道もそちらの方向です。皆が一方を向くと私は反対方向を見たくなる。 そこで見つけた本によれば、2006年、カナダ政府の生物学者M.Taylor氏が個体群によっては兎も角、全体的に北極熊には減少傾向はない…と報告しています。 ところが日経の2009.02.16日の夕刊によると、カナダ政府とアルバータ大との研究グループの研究結果では、氷が減ったためにアザラシを穫りにくくなって、血液検査結果から飢餓状態にある熊が増えているとのこと(個体数の変化には言及していないようだ)。さらに体重が減り、小熊の生存率にも低下が見られることにも触れているとか。 ヒョッとすればゴアの主張が「嘘から出た誠」になるのでは…と心配したが、Nature誌の下記文献を見つけました。 ……… Nature vol.457 (7230), (Feb 2009) Highlights: 生理:絶食で長生きする さまざまな種類の生物で、食餌制限が寿命を延ばすことがあるのが知られている。哺乳類では、カロリー摂取量をほとんど、あるいはまったく減らさなくても、断続的な飢餓により寿命が延び、老化に関連して起こる異常の発生率が下がる可能性がある。本城咲季子(京都大学)たちは、……(以下を意図的に省略。線虫の話しになります) ……… 安心しました。もともと高くない子熊の成長率が少々低下しようと、経験と生活力を持った親熊のメタボ患者が断続的な飢餓により減って、それにより却って寿命が長くなった方が出産数も増え個体数が増えるだろうと…。しかし、北極熊とヒグマとは同類と聞いているので、北極熊はアザラシだけを追いかけないで、少し南に移動してヘラジカも食えばいいのに…。鹿も結構旨いとか。ニュージーランドでベニソンをたべましたが結構旨かった。 北極熊の教育が必要か。 |