レコード三昧やってます。
新しい音源を入手するといともそうですが。アナログ レコードの良さを再確認中です。
○シューベルトのアルペジョーネソナタ。ロストロポービッチの演奏です。特別マタープレスによるロンドン・デラックスアルバムとあります。朗々として繊細な演奏はいうことなしですが、チェロの低音で弦が震えるのがくっきり。ジャケットにはスコアが付いています。最近はCDになって、スコア付きはなくなりましたね、歌詞付きはたまにありますが。 後に家内がゲリーカーのコントラバスの演奏会に行って、ついでに買ってきたコントラバスでのCDも持っていますがゲテもの、LPプレヤーの調子が悪い時にゴマカシに聴くだけ。音も断然LP。
○リヒャルトシュトラウスの「ツアラストラはかく語りき」。ズービンメーター指揮ロスアンジェルスPh.の演奏。私はニーチェは読んでいないし、リヒャルトシュトラウスの曲は全般的に私は馴染めないが、この曲は導入部の混沌としたかすかに聞こえる地鳴りのような変化のない低音、やがて吹き上がるトランペットとそれに続くフルオーケストラによる天地創造。この導入部と近代オーケストラの音響効果に関心があり、時々聴きます。適宜に入ってくるオルガンもいい。
○テレマンのターフェルムジーク。これは格別可も不可もなし。前のプLPレヤーではもっと美しい音だったような気がする。スタントンのカートリッジはバロックには向いていないのかも知れない。カートリッジをサテンに換えて聴いてみよう。カートリッジ取り付けシェルを買ってこなくっちゃあ。
○モーツアルトの2台のピアノのためのソナタK448。これはエッシェンバッハ/フランツのLPと昨年買ったサージュ/プラレイのCDとがあります。前がドイツ組、後がフランス組です。これは好みもあるでしょうが、私は断然にドイツ組。二人の息が細部まで完全に寄り添っている。かぼそいところはピッタリとかぼそく、二人は同性愛ではなかろうかと思う程。音が心の奥深い所に沈んでいく心地がします。ピアノの音もえこひいきかもしれないがドイツ組が美しい。
フランス組は活き活きした演奏で、よりモーツアルト的かも知れないし、音もこちらを聞いている時はCDも悪くないな…とは思うのですが、LPを聴くとやはりLPがいいと思えます、これも好みだけの問題かも。
前者は1972年、ベルリンのヨハネス修道院でドイツ人の録音。どのような修道院かは知りませんが、石造りの礼拝堂なのでしょうね。
後者は2006年ブリュージュのコンセルトヘボウで日本人の録音。ブリュージュのホールがどのようなものかも判りませんが、壁に反響防止の材料をはっ付けた演奏会場なのでしょうね。
○ベートーベンのラズモフスキー2番。LPはハンガリアSQ、CDは東京カルテット。共に録音技術者の名前の記載なし。録音に踏ん張っていないものと思われる。LPは1966年ACCディスク大賞受賞とたすきに書いてある。
LPはこの上えなく渋い演奏。後者は若々しくクリアー。音もクリアー。
大賞選者はハンガリアSQの演奏を良しとしたようだが、私は演奏、音共にCDを取る。LPも1966年頃は録音技術レベルがまだ低くかった。1970年頃にピークに達したように思う。演奏も私が若いころは渋好みだったが、今は若々しい方に嗜好が変わっている。
いやいや果てしないことになりそう。そろそろ7月の作品展の出展写真も決めにやあ。