2030年時点での原発の依存率についてのいくつかの意見調査結果が報告されています。
原発ゼロ支持がパブリックコメントでは87%、意見聴取会では68%、討論型世論調査では46.7%なのだそうです。これらはいずれも手を挙げた人達に対して政府が行ったものです。
一方、日経新聞の調査では依存率ゼロが43%、依存率15%が31%、依存率20~25%が19%なのだそうです。何らかの意味で原発容認が50%となります。これは手を挙げなかった人を含めての調査になります。
しからば日経新聞の調査が真の値に近いのか?
28日の記事には調査の詳細は記載されてはいませんでしたが、従来のやり方から見れば、ほぼ2000件位の電話番号を無作為に抽出し、電話で意見を聞き、回答率60%位を得て集計しています。
この方法にも問題はあります。回答を得られなかったケースは、留守か回答拒否だろうが、回答が得られた人と回答を得られなかった人との意見の分布が同じだ…と云えるかどうかだ。かなりの疑問があります。
世論調査はズボラをしないで、ランダムに選び出した人を直接訪問し、何らかの回答を100%採取すれば偏りは減る筈です。やはりそうやってほしいものです。声なき声を聞いて欲しい。
それによりゼロ支持が増えるか減るかの予測はつきませんが。
サンプル数の2000については結果にどの位の精度を期待するか…にもよるでしょうか、(面倒なので計算して見ていませんが、)まずまずなのではないでしょうか。