アベノミックスは風評利益で目下旨く回っているようです。私も少し恩恵を被っています。しかし経済に疎い私にはコメント不能です。本当に旨く行くのかどうかはこれから本番に入るその内容次第のようですね。政府の赤字は何時か解消するのかしら。 話しは変わって、これまでは、ハーバード大学のカーメン・ラインハートとケネス・ロゴフ両教授が10年に発表した著名な論文に基づき、政府の債務から金融資産を引いた純債務がGDPの90%を超えたら緊縮財政を発動すべき、というのが政策担当者の常識になっていたそうです。勿論これに反対する学者もいるようですが…。 しかしこの5月初め、マサチューセッツ大学アマースト校の大学院生トーマス・ハーンドンがこの論文の間違いを指摘。90%を超えても経済にそれほど深刻な影響はないと反論した…とか。 研究対象だった20カ国のうち5カ国が主要な計算から漏れていたことを発見。また表計算ソフトの操作ミスも明らかになったそうです。 http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2013/0…t-2927.php ![]() これには驚きました。私は経済の研究者の論文がどのようにして世に認められるのか知りませんが、国の経済を動かしている人たちは自分が頼りにしている理論のレポートを検証もしないで信じ込んでてい…とは。 技術レポートでも報告者は時々偏っている可能性のある結論を出しています。 http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() しかしものの考え方ではなく、単純な大きな間違いを二つもやっていたレポートを鵜呑みにしていた…とは。 これはNewsweekに記事ですから、両教授の論文を信じていた政策担当者とは米国のことでしょうね。 2012年度日本の純債務 対GDP比は134%であり、ギリシャの155%につぎ世界第2位の赤字国。共にカーメン・ラインハートとケネス・ロゴフ両教授が限界とする90%を越えています。日本ではこの限界を気にしている気配はなく、累積赤字をまだまだ増やしそうですから、論文を知らないか信じていないか…。 債務は少ない方がいいのは当然だから、限界は90%よりは大きいことになっても134%は大きすぎるのではないかしら。 大学院生の報告の検証は誰かやるのでしょうね。 |