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2015年08月09日(日) 
   戦後70周年にあたっての安倍談話のたたき台が公開されました。
   面白く、43頁を一気に読みました。
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/21c_koso/pdf/report.pdf

   まずメンバー16人。見てもよく知らないので判断できませんが、首相が選んだのだから、中立の人達とは云いにくいのだろうな。新聞社からは毎日と読売。さすがに朝日は入っていない。私だって偏向朝日は排除するね。


   高校で社会は世界史をとりましたが、講師は外部から来ており、面白く講義してくれましたが、現代に至らずに終わりました。したがって、知らない事実も結構多く、新鮮な印象。

   全体として私の知っている範囲に基づく私の歴史認識と矛盾するところはほとんどありません。しかしこれを読んだ韓国は怒るだろうな。

   初めの2章(~12頁)で20世紀の世界の歩みとその中での日本の歩みとの評価が述べられています。

   欧米諸国が植民地獲得に走ったこと、日本は彼らの植民地にならぬよう(そのような意識があったかかどうか私は知らないが遅れてはいけない…との意図はあった筈)近代化に努めました。。

   1929年の世界大恐慌を皮切りにアメリカが高関税政策をとったことは、日本の対米輸出に大打撃を与え、日本の中では力で膨張するしかないと考える勢力が力を増した。そうして第一次大戦後の民族自決、戦争違法化、民主化、経済的発展主義という流れから逸脱し、満州事変をスタートとして大陸への侵略を拡大して行きました。

   第二次大戦後の日本の経済復興(米国の支援の影響が大きい)、その後の後進国への経済的支援、この頃からアンタイド化(開発プロジェクトを建設する場合に必要となる資機材や役務の調達を、日本に限定しない)が進んだ日本の政府開発援助(ODA)は、1989年に世界第一位となったこと、1990年頃からの世界平和への寄与を高く評価しています。

   3~4章(13~30頁)は日本と各国との間の和解の歩みが述べられています。他の国々と比べて中国との和解の歩みが遅いこと、また韓国との和解が困難であることが記述されています。

   特に韓国との関係について、私には我が意を得たり…と思われる内容になっていますが、安倍首相がこのニュアンスをそのままで安倍談話に取り入れると日韓関係が更に悪化するだろうな…と私には思えます。

   日本の植民地統治下にあった韓国にとり、心理的な独立を達成するためには、植民地支配をしていた戦前の日本を否定し、克服することが不可欠でした。

   したがって西側陣営である韓国にとり日本は理性的には国際政治において協力しなければいけない国である一方、心情的には否定、克服すべき相手であるという点でジレンマが生じることとなりました。戦後70年間の韓国の対日政策は、この理性と心情の間で揺れ動いてきたものであると言える…との解釈です。

   1965年の日韓国交正常化は、朴正煕政権による理性的な決断でした。

   盧武鉉政権や李明博政権は当初は理性的な対日政策をとったが、次第に心情的な世論に押されて国民感情を前面に押し出して日本に接するようになります。

   朴槿惠大統領は、当初から心情に基づいた対日外交を推し進めています。

   これまでのように日本側が努力し、その時の韓国政府がこれを評価しても、将来の韓国政府が日本側の過去の取組を否定するという歴史がまた繰り返されるのではないか…と心配しています。 すなわち主として韓国の要因により決まる…と考えています。

   今後に日本がとるべき道については各部注目すべきものがあるようには思えないので、省略します。


   なお「日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し」という表現について複数の委員から「侵略」という表現に異議がでたそうです。理由は、1)国際法上「侵略」の定義が定まっていないこと、2)歴史的に考察しても、満州事変以後を「侵略」と断定する事に異論があること、3)他国が同様の行為を実施していた中、日本の行為だけを「侵略」と断定することに抵抗があるからだそうです。

   欧米のも日本のも同様に「侵略」とするのが最も順当なように私には思えますがね。


   日清戦争の結果の台湾が割譲され日本のが植民地となったことについては記載されているが、朝鮮半島の植民地化の過程については全く記載されていません。戦争によって分捕ったものではないことを意識してのことなのかどうか。満州事変前のこと故無視?

   また西欧先進国の植民地はそこからの搾取により利益を得ようというものであったが、朝鮮半島に対する日本の統治は搾取ではなく(朝鮮には搾取するものがない)、ロシアや清に対する防壁化が目的であり、そのためにインフラの構築、政府組織の近代化、姓や土地所有権のない農民と両班の差別を廃して能力のある民層の登用も積極的に行い、帝国大学を設置するなど、植民地の世界的研究者アレン・アイランドが著作「The New Korea」で賞賛する程のものであること(http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 )を意識したか。

   しかし、自国よりも下位に見ていた日本に併合され、日本語の学習を強制されたことは朝鮮の人達には恥ずかしいことだったでしょうね。それだけでも謝罪に値するようにも思います。

   また中国に於ける共産党政府による抗日教育について触れられているのに、韓国の歴史的事実をひん曲げてまでの反日教育については触れられていません。

   韓国の歴史の教科書の間違いについてはソウル大学校教授 李 榮薫の著作 「大韓民国の物語」に詳しく論じられています。                  (http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…&l=30)
   

   さてこの報告書を見て安倍首相がどのような談話を発表するのか、14日が愉しみです。


閲覧数1,016 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/08/09 22:18
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