人間模様、おもしろいですね。
誰だって、話したいし聞いて欲しい。そうでなくても誰かと触れ合いたいと、どこかで思ってるものなんだなぁとつくづく感じます。
20~30分でも、ぐったり疲れることもありますし、2~3時間聞き続けても楽しかったと思える違いって何なのでしょうね。
作品展、その方々なりの受け止め方で、今年の1ページに加えていかれたのですね。来年、黙って行って、コッチさんを驚かせてみたいです(笑)え、グッタリ?
前の一週間、JR静岡駅ビルで、五人の仲間で作品展実施。会場では二人以上で当番をします。いろんな人が入ってきます。 私が想定していなかったのは、話し相手が欲しくて来ると思われる人がかなりいることでした。 作品の説明をしていると、話しをそらせて自分の縄張りに引き込んでいきます。 ある日、18時の閉める間際に入ってきた人がいました。詳細な経過は忘れましたが、IK氏の版画「針の山と血の海」から私の大雪山旭岳の夕景色の写真に移動した時に、作品の写実性の議論になりました。彼があまり写実的ではないですね…と言ったので、写真といえども、写実的に撮ろうとは思っていない…と私が応じたので、彼はそれに反対する訳ではないが、ぽつりぽつりと話し続け、部屋を閉めるのが30分ほど遅くなってしまいました。 最終日にまたその人がやってきました。18時閉場では私はめったにこれないのだが今日は間に合った、しかしもう時間がないですね…とのこと。来年も開催しますからお名前を戴ければ案内状をお送りしますよ…と言ったのに応じて、名前を書いてお帰りでした。見れば二三日前の所にも名前が書いてありました。 大きな巻物を肩に載せた労働者風の人が入ってきました。さっさと見て行かれましたが、よろしければお名前を戴けますか…というと、ウンとか言って荷物を抱えて立ったまま片手でさらさらっと。見たら達筆だが住所なしの名前だけ。住所くらい名前から判るだろう…と言える程の有名人なのかねえ… と話していたら、所用で外にでていたIK氏が名簿を見て、ア!シマッタ、私の版画の先生ですわ 、上の階にいるので…と慌てて出て行きました。 背の高い中年の精かんな顔の人が来ました。作品をあまり丁寧には見ていませんでしたが、TN氏の写真の前で立ち止まりました。TN氏が近寄って行くと何かボソボソ聞いていましたが、私は絵をやるので…とのこと。私は近づかずにいましたが、なにやら質疑応答。20分位は話していたでしょうか。終わってTN氏は疲れた~と。 朝一番に入ってきたおばあさん、KN氏のカラコルムトレッキングの写真、HK氏の桜の写真などの私の説明を聞きながら「きれいですね」を連発していましたが、何かの拍子に「私は切り絵をやっているんです」と手提げから自分の作品をとりだして説明をはじめました。何種かの千代紙を小さく切り貼りして和装婦人の後ろ姿が作ってあります。丁度HK氏の写真の前だったので、HK氏が近寄って来たために彼も一緒に聞く羽目に。92歳とか言っていましたが、先生がいらっしゃるようです。先生の指導とそれへの自分の作品での対応をひとしきり説明してくれて、残りの展示は見ないでお帰りでした。 偶然持っていたのか、わざわざ我々に見せるために持ってきたのかどちらだったのでしょうか。 一見熱心に作品を見てくれていないような人にも声を掛ける必要があるようです。 来年もいろんな人に会えるかな。 |