かねてIPCCが地球の温暖化が人間の出す温暖化ガスによるものである…と強く主張しています。この組織には国連が絡んでおり、ゴア副大統領と共に2007年にノーベル平和賞を受賞しました。そうして、世界が一斉に温暖化ガス発生出来るだけ抑えようと走り出しました。 IPCCでは主として気候学者が主流を占めています。 しかし、地球学者や宇宙学者はIPCCの提出した地球温暖化の予想曲線に対して懐疑的な意見が主流であり、批判的でした。別の予想がある訳ではないのですが、地球の温暖化に大きく影響する筈の多くの因子が予測に使われていないことが根拠でした。 統計学者であるロンボルクはその曲線そのものではなく、IPCCの各種の主張のベースなっているデータの取り方に問題あり…として懐疑的でした。(ビヨルン・ロンボルク著 山形浩生訳 地球と共に頭を冷やせ) 昨年、世界の気温を集計している英大学で電子メールが流出する事件が発生。研究者が気温データを操作したり、温暖化人為説に沿わない研究をIPCCに採用させないよう相談したりしていた疑いが浮上した。1月には第4次報告書に相次いで誤りが発覚。ヒマラヤの氷河が30年足らずで解けるとか、オランダの低地面積を実際より広く書くなど、誇張した記述があった。(2010.03.10日経朝刊の記事より引用) ヒマラヤの氷河問題については、IPCCは気温予測には影響ない…と応戦しましたが、欧米ではこの不祥事が大々的に報道され、人類が発生する地球温暖化ガスにより温暖化が進むと考える人が半分位まで低下したとのことです。 日本は信じている人がほとんどのようですが…。 IPCCの第三次報告書に過去・現在の地球の温度の変化として採用されたホーケースティック曲線が、昨年Nature誌に報告された、海底から採取されたコアから推定された過去の海表面報告と会わないことからIPCC推測のデータに疑問が投げかけられています。さらにこの10年程を見ればむしろ寒冷化傾向が見られ(確かにそ傾向があるとも見えますが、私には有意な傾向とは思えません。有意性を計算する気にもなりませんが。)るのに、温暖化ガス濃度は減少していないことも疑惑に拍をが掛けることになっています。今年は北極の氷も増えてきたとか。 IPCCでは、組織の運営方法を再検討するため、科学者らからなる独立委員会を設けると発表した。報告書の根拠となる文献の見直しなどを含め、数カ月内に改善案を示すとしている。(2010.03.10日経朝刊の記事より引用) http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/86511d76663734ad…b791fc3cf9 ![]() http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6fbd1d3a0759bd65…4a2d11ea5e ![]() 下記は是非一読を! http://wedge.ismedia.jp/articles/-/843 ![]() 第五次報告が楽しみです。 さあて、既に大幅な削減を終了した日本において、IPCCの主張を鵜呑みにした麻生政権は温暖化ガス15%削減、鳩山政権は25%の上積み削減を掲げました。上積み削減により我々の生活は今後大幅なコストアップに曝されるわけですが、目標達成しても温暖化が収まらなかったらどうするのでしょう。目標を上積み設定しない米国や中国は有利になりますね。欧州は排出権取引で儲ける気配。 IPCCを信じても信じなくても、有用な材料資源である化石燃料の燃料としての使用を抑えて、原子力や再生可能な材料(材木など)の使用量を増やすことは材料資源節約の点からいいことだと私は思っていますが、高価な太陽エネルギー利用や、日本で見た範囲ではほとんど停まっている風力発電(稼働率はせいぜい20%と聞いた)などは如何なものか。 再生可能なエネルギーとしての材木は再生することが前提ですが、マイ箸ブームなどで壊滅した日本林業が回復して再生可能な材木を作り出す可能性があるのかしら。 |