ニュースを見て、昔のことを思い出しました。
私の最初のメインアンプは5極管6BQ5プッシュプル負帰還回路付きの自作品でした。設計能力はないので回路集を買ってきて、適宜選択、部品を集めてへっぴり腰で作りました。
マニアではないので、GEの300Bなんて知りませんでしたが、3極管の2A3とちらがHi-Fiか議論されていました。今にして思えば6BQ5がディジタル的、2A3がアナログ的な音と云えるでしょうか。2A3を指ではじくと音が揺れる…との事でした。
60年近く昔の話しです。
上記アンプとの組み合わせたのは、スピーカーは父親が会社の若い人から貰ってきたパイオニアの6インチのPIM-6を本箱の中段を背板とバッフル板で閉じて中にパンツやボロセーターなどを詰め込んで密閉箱とし、山水の安いプリアンプ(名前は忘れた)を購入、チューナーはFMは組み込み済みでAMだけは自作するキット、プレヤーはリムドライブのSP・EP・LP兼用の安いオモチャでした。
給料を貰うようになって、プレヤーはちゃんとしたものに、スピーカーはナショナルのメカニカルスリーウエー10PX1にグレードアップ。
その頃、ステレオが表れ、バイノーラルだ、45-45方式だ…との騒ぎには無関心で10年近くモノのままで愛用しました。
その後スピーカーはJBLのLE8Tに、アンプ類やプレヤーもも次から次へと置き換えました。スピーカーだけはもう40数年、継続使用しています。勿論、コンーは2度ほど貼り替えています。
スピーカーはタイムドメインのYoshii9に変えようかと思うこともありますが、多分このまま行くでしょうね。
真空管アンプも大容量になると発熱量も大きいので、夏が大変だと思われ、試聴には行っても、我が家には置かないでしょうね。20数年使ったクーラーがもうバテているので。
(なんだか骨董品の中に住んでいる見たいですね。)
オーディオショップに行くと、中国やロシア製の真空管を使ったアンプが販売されていますが高いですね。
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http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9…9897E2E2E2
2010/11/17 日経新聞
音響用真空管の名器、35年ぶり国産復活 高槻電器
電子部品製造の高槻電器工業(京都府久御山町、山崎浩社長)は20日、かつて音楽ファンの人気を集めた米社製品と同型の真空管「TA―300B」を発売する。国産の同型モデルが復活するのはおよそ35年ぶり。価格は2本1組で10万2900円で、音響機器を自作する音楽ファン向けに年500セットの販売を狙う。
音響用アンプ用で人気だった米ウエスタン・エレクトリック(WE)社の真空管「300B」と同型で、高槻電器が独自に製品化した。1970年ごろまで製造していたテレビ向け真空管の製造技術を活用したという。
真空管が半導体に取って代わられ、同型の日本製品は70年代半ばに生産中止となっていた。ただ、音楽ファンの人気は根強く、現在もロシア製や中国製の同型が国内に出回っている。質の高い日本製真空管の復活を望む声に応える。