来たる10月1日は、世界三大祭りのひとつ、「天一祭り」にてございます。
しかも今年は神の粋な計らいにより土曜日!
朝から並ぶべし!ラーメン並のタダ券がいただけます。
ども!池乃です。
写真は「画廊女主人之図」。
日頃からお世話になっているギャラリーのオーナーがモデルです。
描くにあたり、歌麿やら写楽などの大首絵を参考にしました。
WABIJINシリーズを創るうえで、
やはり浮世絵の知識が必須になってきますので、
大学以来十数年間全く使わなかった頭を使って勉強してます。
で、こないだは写楽について調べてましたが、
様々な研究がなされていて興味深いです。
写楽は活動期間も1年に満たず、約10ヶ月の間に4回も画風をがらりと変え、
ずっとその正体が謎のままでした(現在は能役者の斉藤十郎兵衛がその正体だという説が有力)。
それで思い出したのが、必殺仕事人2009の第3話。
とある絵師が、金のために人気浮世絵師のゴーストライター(絵だからライターじゃないですが)となり、裏切られて殺される話がありました。
この人気浮世絵師の名前が酒楽。モロに写楽のパロディ。
必殺仕事人2009は、現代の時事ネタを時代劇に盛り込んだストーリーが
よくできていて、
この第3話も、実際にあった出版社と作家の問題を写楽の話にからめてえがいているほか、
写楽の正体を不特定多数のゴーストライターとして描いているところも
大変面白かったです。
ほかにも浮世絵には様々な謎がありまして、
歌川広重は東海道五十三次を描いた時、実際には旅をしておらず、
いろんな絵をパクって描いたとする説
(実際広重と歌川国貞でそれぞれそっくりな絵があり、どちらかがパクったようですが、国貞は広重の師匠筋にあたるので、広重が国貞の絵を参考にして描いた説がある)が有名ですが、
浮世絵は調べていくとひじょうに奥が深いです。
承天閣美術館の浮世絵展には行きそびれましたが、
文博のギッターコレクション展と、
リニューアルした太秦映画村の浮世絵展示コーナーにはぜひ行ってみたいです。
あと大きいダイソーでは浮世絵の複製画やポストカード、塗り絵が100円で、
ハンディクラフトセンター内の内田アートでは復刻浮世絵などが
多数取り扱われてます。
興味のある方はぜひ。